5日間の選挙活動が終わった。
最初の2日は、選挙事務所にいたのだが、後の三日は候補者に同行し町内を文字通り駆けずり回った。
もちろん、僕自身はあくまで候補者を支援する立場でそれ以上でもそれ以下でもないのだが、住民に手を振り、頭を下げ、候補者の街頭演説に耳を傾けていれば、なんとなくあたかも自分がその立場であるような気持ちになってくる。
候補者のような崇高な理念も行動力もないのだが、まちのことについて自分なりに頭を巡らせる時間だ。
行く先々で目にする空き家、耕作放棄された田んぼなど、地域の課題も目の当たりにする。
一方で、新しく整備されたインフラ、新築された住居などのマチが少しずつ形作られる様子も目の当たりにする。
そうやって自分の中の頭のなかにさまざまな情報がインプットされていくのだ。
僕自身は、直接政治を動かす立場ではない。
でも、マチを構成しているパーツの一つだ。
パソコンのように、高性能なCPUが、あってもそれ事態では何の機能も果たせないように、それには周辺機器が必要で、全体が一つのシステムにならないとその、機能を発揮することはできない。
そしてまたそのパソコンを動かし、その利便性を享受し、其処から新しいなにかを生み出し、生活をより豊かにしていくことが何より大切だ。
マチ全体を俯瞰し、物事を考えるとても貴重な時間を過ごせたように思う。
今日は選挙。
一つの形が現れる。
どんな結果が待ち受けていても、その形を受け入れ次なる未来に向けて僕らは、またひたすらに生きていくだけだ。