私が被選挙に興味がないわけ | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

今年は、うちの町は選挙イヤーである。

 

任期満了に伴い、町長選挙、議会議員選挙両方が実施される。

 

私は、何の因果か、選挙活動にどっぷりはまるようになってしまい、国政、県政、町政それぞれの選挙に関わってきた。

 

政治的な発言もよくするほうだと思うし、まちづくりに関するさまざまな組織にも所属し、さまざまなところで発言もさせていただいた。

 

 

そんな私の言動を見て、多くの方が

 

『議員になったらどうだ』

さらには、

『町長に出たらどうだ』

との声をいただく。

 

そうやって声をかけていただくことは大変光栄だ。たとえ冗談であってもそのように言っていただけるということは、私の言動に対する評価の一つの現れだと思っているからだ。

 

だけど、ここできっぱり言う。

私は、一切それらになるつもりはない。

 

ただ、こうも思う。

政治とは政治家がやることだと世間は思っているのだろうということ。

そこにそもそものまちづくりの過ちがあるような気がする。

私は、むしろ、これから先の社会では、いわゆる企業人が政治を形作る時代なのだとさえ思っている。

 

冷静に見つめてみてほしい。

今、社会に最も影響があるのは誰か…。

 

先日アメリカの大統領が、トランプ氏から、バイデン氏に代わった。

共和党の大統領から民主党の大統領に代わり、政治的判断においては、アメリカも大きな変化がおきることは間違いないだろう。

 

しかし、今社会に影響力があるのは、いわゆるGAFAM(google、apple、facebook、amazon、microsoft)であり、テスラのようなテクノロジー企業だ。

 

これらの企業たちは、国境さえも簡単に飛び越え、今の社会の在り様を形成してきた。

 

今、盛んに行政のデジタル化が言われている。

押印を廃止し、テレワークを実施するという行動の変革は、まさにこういったテクノロジーのおかげであり、おそらく地方行政の在り様もこれから大きく変わっていく。

 

行政の変革も、テクノロジー企業がさまざまな便益を生み出した結果なのだ。

 

もう一つ、狭義の政治というのは、議会で法令や条例をつくったり、国や自治体の予算や決算を行ったりするものを言うが、広義には、議員や首長だけが行うのではなく、国民、あるいは住民自らの生活の営みそのものが政治ということだ。。

 

例えば、普段出すゴミの置き場に対してのルールを定めたり、その運用方法を話し合ったりすることも政治『的』な活動の一つだ。

住民通しがお互いに話し合ってモノゴトを決め、そしてそれに従い行動するのに、いちいち政治家が関与はしていない。

 

大きなものごとを決めていくことに政治が意思決定をすることは大いにありうるが、さりとて、政治ですべてが決まるということではない。

私は、政治家であろうがなかろうが、町や国家をよくするために考え、行動することは当然のこととして考えているし、むしろそういう住民サイドから政治『家』に押し広げていくプレイヤーも必要なのだ。

 

だから、私は住民としてのプレイヤーにこだわりたいし、何より私は小さいながらも会社を経営し、それを育てていく責任がある。

そしてそのことを通じて、社会に広く貢献するのが私の使命だと思っている。

 

前回議会においては、定数になったため、選挙はなかったが、今年はどうやらありそうだとのうわさを聞いている。

自分は、あくまでも住民、一人のプレイヤーとして、行く末を見守りたいと思う。