日曜日に、ダブルフルマラソンがあります。
100、88、66、44キロとカテゴリーがあります。
私は、100キロを走りますが
『よくそんなものに出ますねー』
ってよく言われます。
私も冷静に考えると、そうだなって思います(笑)
『走ること』そのものには、何ら生産性がありません。
自分の健康には多少つながるかもしれませんけど、それをして世の中のためになっているかというと、さてどうなのでしょう。
でも、この大会には2000人近い人が出場し、その人気はうなぎのぼりで、1日で完売してしまうんです。
しかも、エントリーフィーも10000円を超え、そこそこ高いです。
もう、変態としかいいようがありませんね。
でも人は何かに熱狂し、時に、信じがたいと思われるような金額を出すこともいとわない。
自分にとって価値あることでも、他人にはまったく価値のないものもあります。
無駄であるかどうかというのは、その人自身が決めること、もっといえば、自分自身でさえ、それが価値あることかなんてわからないことだって多い。
そう考えると、自分にとっても大事かどうか半信半疑であっても、一生懸命に取り組むことに価値があるということ。
マラソンを懸命に走っている姿は、やがて人に伝播し、人の心を動かし、それを応援したり、自分自身の人生を重ねたりします。
走るという何ら生産性のないことが、一生懸命の魔法をかければ、それが価値のあることに変わる。
世の中はすべてがそうなのでしょう。
自分が、そこに何かを注ぎ込むことによって、何かが生まれ、それは価値につながっていく。
そのことそのものに価値があるのでなく、それを行う一生懸命さに価値がある…そういうことなのだと思います。