但馬県民局に行くと、懸垂幕が目に飛び込んできました。
『美方地域の但馬牛システム 日本農業遺産認定!』
なぜこれが日本農業遺産への認定について今一度調べてみるとみると、明治時代にさかのぼります。
いわゆる牛の戸籍簿である『牛籍簿』を整備し、単なる家畜の域を超えた取り組みが今の日本の和牛、あるいは世界のwagyuを形作ったとされています。
でも、冷静に考えてみると、もちろん、今の農家の皆さまやその関係者の方々の努力はあるわけですが、その遺産として認められる取り組みは100年前の、志ある人によって成し遂げられたものであることを忘れてはいけません。
つまりは、あまり適切な表現ではないけれど、『私たちはそこに乗っからせていただいている』にすぎません。
私たち自身がイノベーションをおこしてきたわけではないということです。
私たちがやるべきことは、次の100年後に、あー100年前の人たちの取り組みがすばらしかったなぁと語り継がれること。
100年後のまだ見ぬ世代に、よりよきものを残すための私たちの今の取り組みが必要だということです。