スイスのダボスという場所があります。
人口約11,000人という小さな町ですが、世界中の経済界で知らない人はいないでしょう。
ちょうど今、世界経済フォーラム、通称『ダボス会議』が開催されていて、それで有名になったと言っても過言ではありません。
何日間か、そこに滞在して、多くの人と膝詰めで話しあう『合宿』は、今も昔も変わらない有意義な方法なのだと思います。
私の夢は『ハチ北会議』を開催すること。
ダボス会議をそのままそっくりまねて、政治のリーダーや経済界のえらい人を集めたいわけではありません。
地域に対する課題を解決しようと志すものが膝詰めで話し合い、そこから新たな地方の未来が開けるようなそんなことができたらなぁって思います。
例えば、田舎に興味がある若者とか、社会起業家とか、ニューエコノミーというのかな、東京だとかニューヨークだとか、そういう大都会から発信されるものではなくて、片田舎の辺鄙なところから始まっていくようなムーブメント
そんなものができたら、国のありかたも変わってくるんだろうと思うのです。
スローフード運動という言葉をご存知の方も多いでしょう。
マクドナルドが世界中に進出し、若者を中心にファーストフードが席巻することに危惧を抱いたイタリアのカルロペローニという青年がブラという小さな町からスタートしたムーブメントで、それぞれの国、地域の食文化を大切にしていこうと世界に広がっていきました。
ダボスに集まるような国のリーダーたちだけが世界を変えていくのではありません。
むしろ、小さな町の固有の文化の文化があるから、多様な世界を作り出しているのです。
僕らのムラ、僕らのマチ、そこにも連綿と続いた歴史があります。
そんなものが何世紀にもわたって存在するのはそうであるための必然があるからです。
そんな、ムーブメントをここハチ北からぜひ起こしたい…
それが私の夢の一つです。