私は父が創業した会社を継いだ2代目です。
おそらく後継者は多くの人がそうだと思うのですが、それを自分の使命だと思って、やらなければならないこととして取り組んでいる人が多いと思います。
創業経営者は、極論かもしれないけど自分がやりたくてやってきたその事業をやってきた人で、そこは後継者とは大きく異なります。
生まれ育ちが、そういう環境にあったので、必然的にそういう道を選択した人もいるので、やらせれているという感覚とは違いますが、しかし自分が積極的に好んでやってきたという感覚でもないような気がします。
世の中には『やりたい』とおもうことを存分にやっている人も大勢います。しかし一般サラリーマンなどはまさに『自分がしなければならないこと』としてそれをやっている人が多いと思います。
営業にしたって、生産にしたってノルマが課せられ、目の前にあることは『やらなければいけないこと』です。
ですが、実はやらなければならないことであったとしても最終的には選択できる余地はあります。
ノルマを課せられてそれを達成しなかったとしても、最終的にそこから生まれる結果を自分が受け入れればいいだけのことです。
それは、給与やボーナスの減額、身分のはく奪、なんらかのネガティブなものがあっても自分が困ると思うからそこに必死にくらいついていくわけです。
経営者とて、それを果たさなければ、会社の信用が失墜し、利益をそこないます。ただ、そうなれば、なりたい自分に近づけないだけともいえます。
やらなければならないこととはいってもそれを最終的に決断し、受け入れるのは自分だということ。
何か他からの圧力があるようにみえるけれど、それを受け入れるかどうかの判断は自分自身がやることなのです。
いやなら、逃げればいいだけです。
それも選択肢の一つです。
何か別のところから押し付けられているような印象がある『やらなければならないこと』
ですが、それを最終的に受け入れるのは自分です。