私たちのすぐそばに、杉林があります。
私が聞きかじった浅はかな知識によると、戦中物資が不足し、燃料などにするために、切り出されて、多くの山がハゲ山になったと聞いています。
そして、昭和30年代ごろから、国策で、杉やヒノキなどの針葉樹林を植えまくり資源の確保に勤めようとした…
ちょうど、50~60年の年限を経て、杉林も材として取り出すにちょうどよくなりつつあるものの今度は、外材が大量に輸入されるようになったり、あるいは建築材料などが新建材などにおきかわったり、はたまた人口が減るなどして、地元産材の利用が減って、林業に従事する後継者も育たない…
私が聞いているのはそんな感じです。(誰か間違ったら教えてください)
どうも、針葉樹林というのは、そういう意味で『森』としては、あまり評判がよろしくありません。
先日、ある知人を訪ねました。そこはある地区のずいぶん奥まったところにあります。
で、そこが数年前に、里山防災林事業といって、集落に近い森の危険木等を除去するような事業だそうですが、その施業したあとをみて、
『あーー、なんかいいなぁ』
って思いました。
下草が生え、適度に杉が残り、純粋に美しい森だなぁって思ったんです。
やはり里山は、人が適度に手入れしてこそ美しさが保たれるんだろうなぁと思いました。
美しい森という定義を明確に答えられる人はいないと思います。
しかし、枝をはらったり、間伐をしたり、そういう手入れをすることがこの里山には大事なのだと思います。
50年後100年後、どういう姿になっているか想像もつきませんが、私たちの下の世代にそんなふうにおもってもらえるよう、先を見据えた活動が必要ですね。