そして1時間話した | ニシムラマサキのブログ 【株式会社 西村工務店 代表取締役】【 SASAYA・うづかの森 オーナー】

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どうすれば地域を『素敵』に変えられるのか、誇るべき田舎になるのか、そんなことばかり考えています。

 

 
昨日は、八鹿高校同窓会美方支部の総会がありました。
ダンドリをしているS先生から、その中で1時間ほど、話をしてほしいという依頼でした。
 
あまり、深く考えず安請け合いをしてしまったものの、よく考えてみたら1時間、講演をするなんて、初めてのことです。
 
しかも、ここしばらくバタバタしていて、プレゼンテーション資料の作成にとりかかったのは、前日の夜でした。
 
なかなか思った画面が決まらず、当日の朝も早くおきてせっせと準備をして、なんとか20枚程度のパワーポイントの資料をつくりあげたものの、たいした精査もできずに本番を迎えることとなりました。
 
話の組み立てをいろいろと頭の中でシミュレーションしてみるも、もう出たとこ勝負でしゃべるしかありませんでした。
 
『自分が普段感じていること、その思いのたけを、しっかりぶつけていこう!』
それだけを考え、本番に臨みました。
いくらか緊張もありましたし、何を言ったのかもたいして覚えていませんが、あっという間の1時間でした。
 
文法的にも、諸問題いろいろあったと思いますが、自分の考えていることは伝えることができたと思います。
 
お話を聞いてくださった方は、みな地元の大先輩ばかり…。
釈迦に説法のようかもしれませんが、地域がおかれている現状、特に人口の推移などをもとにして考える必要性があり、人口縮小社会に対してどのように臨むのか、そんなことを話をさせていただきました。
 
『私たちは、普段生活していると多くの人は、どこか外に幸せをも求めてしまいます。しかし、本当は足元に宝は常にずっとあるんです。』

このブログのタイトル『明珠在掌(みょうじゅたなごころにあり)』ですが、上記の意味を持っていて、私はいつもこのことをお話します。
 
例えば、雪。
地域の人にとって、かつて雪は邪魔者でしかありませんでした。
男衆は、マチに出稼ぎに出て、家を長い期間留守をして、その間、奥様や年寄がずっと家を守ってきていた。
 
そんな冬に、スキーという産業が登場し、冬でもここでみんなが生活をできるようになった。
 
時代をしっかりと見据えていけば、今まで不要と思われたものが貴重な資源に変化します。
 
私たちの生活の中で、やっかいなこと、不要なもの…さまざまあっても、視点を変えれば、それは宝になる。
 
私たちの先輩はそうやって、時代を切り開いてきました。
私たちだって、自分たち自身の生きざまに誇りをもって生きていけばきっと、これからも時代が切り開けると思います。
 
少子高齢化、過疎化も、悲観的にみてしまえば、それ以上のものは何も生まれません。
 
そうなっていくことが必然だとしても、それは肯定すべきものだと逆転の発想に思い至れば、あらゆる可能性がみえてくるはずです。
 
私がお話をしたのは、そんなこと。
 
みんなが諦めさえしなければ、きっと未来は切り開けます。