昨日の続きのお話になるのですが、主催者として、バーベキュー検定を開催しているのですが、毎回、日本バーベキュー協会の下条会長をお招きしています。
テレビにも数多く出演されている方ですから、ある意味テレビタレントみたいな方でもあるのですが、単にメディアによく出るからというわけではなくて、ほんとにいつも感心しています。
一つは、バーベキューを世の中に普及させようと、協会を立ち上げたカリスマってことです。
バーベキュー検定は、『検定』と名がつくわけですから、ちゃんと最後に試験があります。
バーベキューに試験があるなんてちゃんちゃらおかしい!
て、世間の人は思っていると思います。私も実はそう思っていました。
毎年私たちが開催するのは、初級検定なんですけど、そのカリキュラムって実によく構成されています。
実際に検定を受けると、ほんとすごいってうなると思います。
それはバーベキューをおいしくいただくための技術というより、なんだろうなあ、なぜバーベキューなのかっていうことに、ものすごい筋の通った理念を感じるんです。
私が一番感銘したところは、そこです。
『そっかだからバーベキューなんだ』
ってどすんって腑に落ちるんです。
講習→実技→検定っていうふうに、進行していくのですが、下条会長と、もうひとり繰本さんというアシスタントというかスタッフが同行されるのですが、この二人のコンビネーションが実に絶妙なのです。
私たちは、サポートスタッフということで、会場を設営したり、食材を準備したり、進行のサポートをしたりという立場で動き回るのですが、そういうのを傍らで経験させていただいています。
バーベキューって人が『生きる』という点においては、なくてはならないものではないでしょう。実際には、被災地などでも役にたつことだから、そういう意味では生きていくためのツールとしては知っていて絶対に損はないですけど、必ず必要なものかと言われれば、そうではないと思います。
そういうある意味『遊び』のところに、並々ならぬエネルギーを注ぎ、一つの技術やストーリーを作り上げてしまっていることは、ただただ感心するしかありません。
ひるがえって、私たちが普段生きていく中において、これほど緻密に人生を組み立てているのか?
自分の人生を振り返るきっかけを与えてくれるんです。
単なる技術講習ではなくて、生き方そのものを考える場というと大げさでしょうか…
それぐらいわたしにとっては、ものすごいインパクトをあたえてくれる場でもあるんですね。
今気づいたんですけど、こういうことって、検定する前に、みんなにつたえておくべきことだったのだろうなぁと少し自己反省。
このあたりが、人生に深みが足らない私の未熟さなんだろうなぁ。