先日、飛騨古川に行ってまいりました。
目的は、『里山エクスペリエンス』を体験するためです。
里山エクスペリエンスは口コミサイト、トリップアドバイザーでエクセレンス認証を何年も維持し続けている人気のアクティビティです。
なぜ、それだけの人気アクティビティなのかを学ばせていただきたくて、行かせていただきました。
飛騨古川という地域…
正直申し上げると、私たちの但馬とさほど変わった印象はありませんでした。
しかし、『暮らしを旅する』の言葉どおり、日本の田舎の生活ぶりを数時間の短い時間で体験できるすばらしいものでした。
ガイドさん(私たちにはアキーコが対応してくれました)の接客がすばらしかったし、何よりアキーコと、地元の人とのかけあいというのでしょうか、普段の生活をされている住民の方に出会うと、さっと立ち止まりインタビューをして、私たち旅行者と触れ合う場面をつくってくれるのですが、町の人々の穏やかな話しぶりが、心に染みるんですね。
『あーこれだぁ、これなんだー』
もう感激してしまいました。
里山エクスペリエンスは、利用者の8割が外国人だといいます。
私たち田舎の人間でさえ、そのふれあいに感激するのですから、外国人ならなおさらだと思います。
後日、ある方のブログに
『変わる必要なし、説明する必要あり』
という言葉に出会いました。
まさに、これなんだなぁって腑に落ちました。
私たちの町には、みなさん何もないといいます。
田畑や山林、神社仏閣、集落…
そしてそこで暮らす人々。
それが価値あるものと認識できない限り、私たちはそれをみても何もない…と思ってしまします。
ですが、それは本当に価値のないものなのでしょうか?
人が生きていること…そのこと自体が価値あることなのだと気づきます。
私たちは、自然の恵みをいただきながら、穏やかに生きてきました。それは、これだけ社会が進みすぎてしまった現在においては、むしろより一層の価値高いものとして、世の中では認識されてきています。
里山がSATOYAMAという世界共通語になりつつ時代になってきています。
自分たちの暮らしをもっと多くの人に伝える努力こそがいま、私たちにもっとも求められることなのだと感じた旅でした。