一つは交通への影響です。
積雪の状況によっては、通行止めがあったり、速度規制があったりして、日々の移動が困難になる場合があるからです。
もう一つは、経済への影響です。
但馬地域では、スキー場を擁する地域であり、雪があれば、ウインターアクティビティをする方がこの地域を訪れます。また、日本海の冬の味覚カニの民宿や旅館が多数あり、これも気象とはきってもきれない関係にあります。
私自身も、一日も何度も天気予報や、気象データを確認しています。
いまは、スマートフォンで簡単に情報が入手できることもありますし、過去の気象データや、ピンポイントでの天気予報なども出るようになっていて、過去から比べるとはるかに密度が濃く、また正確な情報を受け取ることができるようになっています。
なので、天気予報は、私たちのビジネスや生活においてのさまざまな判断の材料としてとても重要なのです。ただ、天気予報はあくまで私たちの判断の材料を提供してくれているための一助になるものであって、それが判断のすべてではありません。
世の中に「絶対」というものは存在しません。当然、100%的中するものではなく、ときどきは当たらないこともあります。
しかし、私たちは勝手なもので、ときどき当たらなかったことに腹をたててみたり、嘆いてみたりすることはしばしばです。
実際、その情報一つが、人の流れを大きく左右しているのは、事実ではありますが、それとて、一人ひとりが様々な情報から取捨選択したあくまでもその結果です。
一番バツが悪いのは、天気の悪化がさも、天気予報が悪いかのように、思ってしまったりすることです。
気象庁で予報のジャッジをされる方はさまざまなプレッシャーの渦中にさらされていて、たいへんなのだろうとお察します。
少なくとも最後に判断するのは私たちであるのだ!と肝に銘じなければいけません。気象庁の皆さまごめんなさい。