・このタイミングでのハリル監督解任は異常。
・解任の理由についての説明が曖昧で協会は説明責任を果たしていない。
・すべての責任を現場が負わされ、上層部は誰も責任を取ろうとしない。
多くの人がすでに知る通り、ワールドカップ・ロシア大会の開幕まで、残り2ヶ月足らず。このタイミングでの解任は他国でも例がなく(ワールドカップ出場決定後の指揮官交代ならば、いくつか例がある)、異常だとしか言いようがない。
理由は、日本サッカー協会(以下、協会)の説明によれば、「選手とのコミュニケーションや信頼関係がやや薄れてきた」ということであるらしい。
まず、一人の社会人として言わせてもらうと、こんな曖昧な説明だけでクビを切られて、はいそうですかと納得できる人が、どこの世界にいるだろうか。(Japan In-depth)
頭が良い人は例え話が上手いですよね。
上手い例え話=物事を正確に捉えていることの証明
だと思います。
2017年の選挙時に毎日新聞が『自らを取り巻く現状を突破する解散』と名付けました。
確かにそうなのかもしれませんが、絶対的にセンスが無いですし、とにかく長い。
こんな感じで
サッカー協会やサッカー解説者などはこの例える力が弱いんじゃなかろうか
と思います。
バスケットボールのポジションは
ポイントガード:
司令塔。パス出し役。
漫画のスラムダンクでは宮城リョータ
シューティングガード:
外(離れた場所)からの得点能力がある。隙があればドライブを仕掛けて内で勝負したりする。
スラムダンクでは三井寿
スモールフォワード:
シューティングガードよりももっとゴリゴリにドライブを仕掛ける。ファールを誘ったり、リバウンドに参加したりインサイドで勝負する。
スラムダンクでは流川楓
パワーフォワード:
ペイントエリア付近を動き回って、ハイポストやローポストから得点を狙う。そもそも内に入り込んでいるので、外からドライブというよりもスペースに走り込んでパスを受けてシュートが多い。
同じく桜木花道
センター:
ゴール下でのポストアップ(サッカーで言うところのポストプレー)。リバウント、ブロックショット、ステップワークからのシュート。ゴール下の専門家。
同じく赤城剛憲
の5つです。
もしも、南アフリカW杯のメンバーにスラムダンクを読ませていたらどうなっていたかを考察してみます。
南アフリカW杯では
本田選手のワントップ
2列目右から松井大輔選手、長谷部選手、遠藤選手、大久保選手
でした。
本田選手は脚が遅い、だけどフィジカルが強くてボールキープができると言われていますし、本人もそれは意識しているでしょう。
そんな人間がスラムダンクを読んでワントップを指示されたら『オレは赤城剛憲。』とイメージできたでしょう。
同じようにディフェンスの裏に走り込んで点を獲るパターンが多い大久保選手は桜木花道。
ドリブルが得意な松井選手は流川楓。
長谷部選手と遠藤選手の間でパスが上手い方、シュート力がある方は三井寿と宮城リョータのどちらかを2人で決めれば、
長谷部選手がボールを持った。ミドルが来る。シュートコースを開けてリバウンドが来そうな場所に動け。
とか
松井選手がボールを持った。ドリブルコースを開けろ。パスをもらえる位置に動いてディフェンスを引き付けろ。
とか、イメージの共有ができるわけです。
ブラジルW杯の日本代表は何がやりたいのか全く分かりませんが、無理やり例えるとラグビーなのかな・・・・と。
それでハリルホジッチ監督ですけども、
・ワントップにポストプレーを期待している大迫選手。
・両サイドに脚の速い選手を配置。
・堅守速攻。
がキーワードになっていたことから、こちらもバスケットボールと例えるのが正しいと思います。
そう例えると、乾選手や井手口選手が外される理由も推測できるのではないかと。
ニュージーランド戦で左サイドで出場した乾選手は、左サイドバックの長友選手とパス交換してセンタリングを上げます。
それを右サイドバックの酒井宏樹選手が頭で折り返し、2列目の倉田秋選手がダイビングヘッドで得点。
サイドバックの長友選手、酒井選手の助けを借りて、2列目の選手がダイビングヘッド。
『なんでワレがドリブルで勝負せんのじゃ!』
という気持ちになるのが当たり前なんですよ。
久保選手や原口選手が重用された理由もソコだと思っています。
ハリルホジッチ監督の不幸は、自分の考えを上手く例えて選手に伝えることができる技術委員会とかの日本人スタッフがいなかったからじゃないかと思いますよ。