経営企画案を作成するとき
1、会社の問題点をなるべく多く認識すること
2、問題解決の方向性と停止点を明確にすること
3、変更する項目を少なくすること
4、ルール変更によって他の問題点が起きないように留意すること
5、お金をなるべく使わないこと
を考慮して企画案を作成していました。
鳩山政権100日が過ぎ、ハネムーン期間が終わりました。
私の採点では100点満点で5点です。
会社では
売上総利益率(粗利率)
棚卸回転月数
などの経営分析指標 があります。
自社と同業他社の経営分析指標を比較することをベンチマークと言います。
例えば、2社の同業他社とベンチマークをした結果
2社に対して勝っている経営分析指標
1社に対して勝っている経営分析指標
2社に対して劣っている経営分析指標
に分けることができます。
どの経営分析指標を改善すべきか?は経営者判断になりますが、
2社に対して劣っている経営分析指標
を改善することに決めた場合
その経営分析指標を勘定科目に分解することを科目分解と言います。
売上高総利益率
売上高営業利益率
棚卸回転月数
1人当たり営業利益
が改善点としましょう。
〇売上高総利益率は大きいほど良く
(売上高-原価)÷売上高
〇売上高営業利益率は大きいほど良く
(売上高-原価-人件費-経費)÷売上高
〇棚卸回転月数は小さいほど良く
棚卸資産÷月商(売上高)
〇1人当たり営業利益は大きいほど良く
(売上高-原価-人件費-経費)÷従業員数
で表せます。
これらを勘定科目ごとに改善する方向で考えます。
売上高総利益率であれば
(売上高-原価)
の部分は大きくしなければいけませんので
売上高+
原価-
となります。
右側の売上高は少ない方が売上高総利益率は大きくなりますので
売上高-
となります。
4つの経営分析指標を勘定科目分解すると
売上高+ 2個
(売上高+ 4個)
(売上高- 2個)
原価- 3個
人件費- 2個
経費- 2個
従業員数- 1個
となります。
出現する個数が多い順から厚く改善計画を建てることになります。
ここでは原価の削減がそれに当たります。
原価の削減をすることによって3つの経営分析指標が改善されていくわけです。
さらに
孫氏の兵法では
上兵は謀を伐つ。その次は交を伐つ。その次は兵を伐つ。その下は城を攻む。
とあります。
味方の損害を減らし、相手をコチラの有利に動くようにするべき。と言う意味です。
事業仕分けや子供手当てなどのやり方を見ていると
国の勘定科目分解をしているのだろうか?
謀を伐つ上兵になっているのだろうか?
と疑問だけが湧いてしまうのです。
一般人はノルマや結果を厳しく問われています。
その一般人が、国会議員を見る目は厳しいものであることを認識して頑張って頂きたいと思います。