9/7公開『共喰い』青山真治監督登場! | Go!Go!MSC

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ミッドランドスクエアシネマのスタッフブログです♪

雨雨女・ブログ部長小澤です。



明日からNさんと旅行なのに、

また台風呼んじゃいました!台風ガーン


※Nさんと小澤の珍道中で、面白いことあったら

載せますんで、マニアな方お楽しみに♪


66回ロカルノ国際映画祭提灯祭

コンペティション部門で上映され、

YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞」と

「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」の

2冠に輝いた、青山監督最新作『共喰い』。

来名された青山監督にお話をうかがいましたマイク得意げ



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《『共喰い』映画化するに至った経緯》

今回の映画化は脚本の荒井晴彦さんからプロデューサーの

甲斐さんに「これおもしろいんじゃないか?」と

提案し、その一日違いで俳優の三石さんも

甲斐プロデューサーに「これやりたい」って感じで

意志が合致し、撮ることになりました。なので三石さんは、

二人目のプロデューサーみたいな存在。現場でも

ご覧のとおり“のりのり”でした(笑)



左:遠馬役の菅田将暉さん  

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右:父親・円(まどか)役:三石研さん


原作の田中慎弥さんとは、作品が完成してからお会いしました。

田中さんは、聡明でパワフルでめちゃくちゃいい人です。

ご自身も唯一の趣味が“映画”と言うほど、映画大好きな方で、

完成作品を観て頂いて『人生で一番うれしい』言っていただけました。

原作にはない描写は、無いものをくっつけたと言うよりは、

原作の後に隠れていたものを引き出したというか、

引きずり出したと言っていいんじゃないかと思っています。



《配役について》

配役はオーディションで決めました。

若手の二人はフレッシュさと存在感が決めてですね。

オーディションと言っても本読みやセリフを言わせたり

するのではなく、雑談するだけなんですが、菅田君も

僕も照れ屋で(笑)あんまりお互いの目を見ないんですが、

ときどきチラッと目が合う時に“オッ!”と目力を感じました。

木下美咲さんは、オーディションから最初から

すごいインパクトがありました。かなりハードな

要求をしてきたのですが、動じない!

「彼女ならやれるだろう」と確信しましたね。

二人とも演技についてアドバイスはほとんどしていないです。

もともと持っているものを引き出したと思っています。

大物になりますよ(笑)。


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遠馬の恋人・千種:木下美咲さん



最後のエンディング曲に『帰れソレントヘ』を選んだのは・・・、

この撮影に入る直前、母が亡くなりまして・・・。

母は中学の音楽教師だったのですが、

子供の頃この曲を、日曜日が来るたびに

母がピアノで弾いて歌っていた記憶がありまして・・・。

ふと、この曲を思い出し、エンディングにえらびました。




《第66回ロカルノ国際映画祭について》

映画祭というのは、本編が終わって拍手があって

エンドロールで帰る方が出てくるんですよ、だいたい。

それが、この曲が流れると帰ろうとした人が

また戻ってきて、最後にまた拍手をくれる・・・という

不思議な現象が起きましたね。いや~嬉しかったです。


《最後に監督より》


古き良き昭和の映画

リニューアルバージョン・・・


みたいな感じで観てください!



青山真治監督
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《物語》昭和63年、山口県下関市。「川辺」と呼ばれる場所で、

17歳の遠馬は父とその愛人と暮らしていた。

父には「セックスの時に女を殴る」という暴力的な性癖がある。

そのため、産みの母は遠馬が生まれてすぐ、彼を置いて

家から出ていった。粗暴な父を疎んで生きてきた遠馬。

だが、彼は幼なじみの彼女・千種と何度も交わるうちに

やがて自覚していく。

自分にも確かに父と同じ忌まわしい血が流れていることを――。