雨女・ブログ部長小澤です。
明日からNさんと旅行なのに、
また台風呼んじゃいました!
※Nさんと小澤の珍道中で、面白いことあったら
載せますんで、マニアな方お楽しみに♪
第66回ロカルノ国際映画祭
コンペティション部門で上映され、
「YOUTH JURY AWARD最優秀作品賞」と
「ボッカリーノ賞最優秀監督賞」の
2冠に輝いた、青山監督最新作『共喰い』。
来名された青山監督にお話をうかがいました。
《『共喰い』映画化するに至った経緯》
今回の映画化は脚本の荒井晴彦さんからプロデューサーの
甲斐さんに「これおもしろいんじゃないか?」と
提案し、その一日違いで俳優の三石さんも
甲斐プロデューサーに「これやりたい」って感じで
意志が合致し、撮ることになりました。なので三石さんは、
二人目のプロデューサーみたいな存在。現場でも
ご覧のとおり“のりのり”でした(笑)
左:遠馬役の菅田将暉さん
右:父親・円(まどか)役:三石研さん
原作の田中慎弥さんとは、作品が完成してからお会いしました。
田中さんは、聡明でパワフルでめちゃくちゃいい人です。
ご自身も唯一の趣味が“映画”と言うほど、映画大好きな方で、
完成作品を観て頂いて『人生で一番うれしい』言っていただけました。
原作にはない描写は、無いものをくっつけたと言うよりは、
原作の後に隠れていたものを引き出したというか、
引きずり出したと言っていいんじゃないかと思っています。
《配役について》
配役はオーディションで決めました。
若手の二人はフレッシュさと存在感が決めてですね。
オーディションと言っても本読みやセリフを言わせたり
するのではなく、雑談するだけなんですが、菅田君も
僕も照れ屋で(笑)あんまりお互いの目を見ないんですが、
ときどきチラッと目が合う時に“オッ!”と目力を感じました。
木下美咲さんは、オーディションから最初から
すごいインパクトがありました。かなりハードな
要求をしてきたのですが、動じない!
「彼女ならやれるだろう」と確信しましたね。
二人とも演技についてアドバイスはほとんどしていないです。
もともと持っているものを引き出したと思っています。
大物になりますよ(笑)。
遠馬の恋人・千種:木下美咲さん
最後のエンディング曲に『帰れソレントヘ』を選んだのは・・・、
この撮影に入る直前、母が亡くなりまして・・・。
母は中学の音楽教師だったのですが、
子供の頃この曲を、日曜日が来るたびに
母がピアノで弾いて歌っていた記憶がありまして・・・。
ふと、この曲を思い出し、エンディングにえらびました。
《第66回ロカルノ国際映画祭について》
映画祭というのは、本編が終わって拍手があって
エンドロールで帰る方が出てくるんですよ、だいたい。
それが、この曲が流れると帰ろうとした人が
また戻ってきて、最後にまた拍手をくれる・・・という
不思議な現象が起きましたね。いや~嬉しかったです。
《最後に監督より》
古き良き昭和の映画
リニューアルバージョン・・・
みたいな感じで観てください!
《物語》昭和63年、山口県下関市。「川辺」と呼ばれる場所で、
17歳の遠馬は父とその愛人と暮らしていた。
父には「セックスの時に女を殴る」という暴力的な性癖がある。
そのため、産みの母は遠馬が生まれてすぐ、彼を置いて
家から出ていった。粗暴な父を疎んで生きてきた遠馬。
だが、彼は幼なじみの彼女・千種と何度も交わるうちに
やがて自覚していく。
自分にも確かに父と同じ忌まわしい血が流れていることを――。