塾の授業が終わる直前2分前。
ザー
窓の向こうから滝のような音。
ゴロゴロ、バーン。
響く雷鳴。
…傘持ってきてねぇ!
終わって受付のところから外を覗く。
小学生どもがワーキャーと奇声を発して興奮している。
雨音も確かに凄かったが、ガキどもの雄たけびには負けていた。
20分ほど待ったが一向にやむ気配が無い。
仕方なく自転車での帰宅を断念し、車を呼ぶ。やはりガキの奇声はやまず電話の声が聞き取りにくかった。
雷鳴、閃光。雷が鳴るたびにガキは喜ぶ。
雨が降りしきっているにもかかわらず火事。消防車が行き交っていた。
あぁ…30メートル先の建物もかすんでいる。
道路は川と化す。
そんな状況だったのだが、その10分後には小雨に変わり、何とも言いがたい虚しさを感じた。
ガキどもは土砂降りのときに保護者に引かれて次々に返っていたので静けさが一層感じられた。
ちょうど車が来た。もう、自転車で帰れるくらいの雨だった。
台風に刺激された梅雨前線の悪戯。
九州の皆さん。気をつけましょう。
本州及び四国、北海道等の皆さん。雨は思っているより怖いものです。油断は禁物です。