母が認知症と診断されたのは亡くなる1年ちょっと前のことでした。亡くなった時は90歳。
診断前にも明らかに認知症の傾向は見られましたが、脳のCTを撮りドクターから、アルツハイマー型認知症だと確定的なことを言われたのが89歳でした。
脳は萎縮していました。でも、過激な記憶障害現れてなかったような気がします。
その後、自宅介護になってから幻視がみられたのでレビー型認知も併発していたのかもしれません。
ドクターから認知症の診断を受けるまで、それなりの年相応の物忘れはありました。
母のもの忘れはオオボケをかます〜的なもので、ほんとに愉快な人でした。
母が60代の時、一家でキャンプに行きました。出かける前に
「忘れ物しないように自分の荷物はしっかりまとめておいてね」
と母に何度も念押しをして、出発の直前にも確認、
「大丈夫?忘れ物ないよね?」と私
「わかってるって、ちゃあーんと全部いれてるから」と母。
早朝、車で出発して昼食にファミレスに入った時、なんと、なんと、母から重大発表が!
「入れ歯を、、、わす、れ、た、、みたい」
一同、唖然…と同時にもう笑うしかない。
お昼のメニューで母はグラタンを頼みました。歯がないから柔らかいものがいいといって。
食べ始めるやいな、いきなり不機嫌に
「ごはんがはいっとらん!」
ドリアとまちがってオーダーをした母(笑)
母が70代の頃、カツ丼をつくってくれました。殆ど料理はしませんが、なぜかその時ははりきって。
「さあ〜できた、美味しいよ!」
と丼をだされて
「いただきまーす!」
え、あっ、あれ〜
食べても食べてもカツがない!
カツはどこ?
ありましたよ、まな板の上にちゃんと切り揃えておいてありました。のせるの忘れちゃって(笑)
ごはんの上にカツ、そして出汁とお醤油とあまいタレで玉子綴じて欲しかったよぉ
急遽、メニューはカツ丼から玉子丼とトンカツに変更です。
グス😭、タレのかかったごはんとカツと玉子と一緒に食べたかったのに、、、
期待もろくも崩れ去る(笑)
母が70代後半の頃、我が家は市内で引っ越しをしました。
引っ越しを終えてから暫く日が経ってから母曰く
「私のネックレスや、指輪を全部一緒にいれてにひとつにした箱を、引っ越し屋のおにいさんに持っていかれた😤ドサクサに紛れてドロボーされた😡」
と言いだしました。
今振り返れば、認知症の症状が出始めたのが、この時のこの発言だったのです。
もちろん貴金属の箱は引っ越したマンションの自分の部屋の押入れの上にちゃんとありました。自分でしまったのに新しい記憶を留める事ができにくくなってきていたのです。
母が80代の頃、どういうわけか、ポン酢、ごま油、お塩、お砂糖、同じものをたくさん買い込んベッドの下や押入れに押し込んでいました。自分では料理はしないのに、いったいどうするの?
母は80代までスポーツジムに通っていました。タオルを持っていって持ってっ帰りそのまま自分の部屋に放置し、またお風呂場の横の家族用タオルストックから新しいタオルを持って行く...の繰り返し。
どうして、タオルがこんなに減るのかな?と疑問に思ったら、母の部屋から何枚も何枚もビニール袋に入ったタオルが出てきました。
いちをジムで脱水機にかけて持ち帰ってますが、カビくさ〜いのなんのって(笑)
80代後半までスポーツジムに通っていた母、次は母のジムネタ、書こうかなあと思ってます。
茶茶子