プノンペン編 PART1。
シェムリアップからバスで約5~6時間。$8。
・・・・のはずだったのに10時間くらいかかっちゃった・・。
バスがずっと動かず何が起きたのかとみんな居なくなり、
外見たらすごい渋滞。
なんの渋滞なのか先へ行ってみると、
気を横に倒し通せんぼ状態でなんか書いてある旗を立ててる。
全然理由が分からず、ずっとここに居た。
結局乗ってたバスで通れなくて徒歩で反対側にあるバスに乗ってまた進んだ。
クソ暑いし、理由わからないし、勘弁です・・。
その後は何事も無くバスターミナルに着いてトゥクトゥクのおっちゃんに$2で安宿へ連れてってもらった。
宿の壁に貼ってあったすごい物。
少女売春。ここカンボジアでは、安宿で警備がしっかりしてない宿に少女が観光客の部屋に押し寄せてくるらしい。それも10才前後だと言う、
とんでもない話です。
ノックとかされても不用意にドアは開けちゃダメ!だよ。
到着した日は夜になっちゃって何もしなかったから翌日周辺を歩き回ってみた。
宿近くにあった広場。
夜になるとイケイケのアメリカンミュージックが大音量でかかってたからブレイクダンスでもするのかな?って見てたらみんなした足踏みだったり手上げてみたり。
・・・・なにこれ~~!?全然曲と合ってないしすごい緩い感じ。
このアンバランスさにウケた。
寺院にも行ってみた。
やっぱ面白くない。
足が止まらない。どんどんみんなを追い越してしまう・・。即行見終わってしまう・・。
そんな自分の足にブレーキをかけた人が居た。
なんとおばちゃんがすごい必死に巨大な亀を持ち上げてたのだ!しかもかなり格闘してる。一体持ち上げて何をするんだこのおばちゃん。食べちゃうのか??
持ち上げて何するのかずっと見てた。どうせ”ワァーーイ!!”って記念写真撮るんでしょ!って思ってた。思ってたのに・・・・・・・。
・・・・・・終了。
ひっくり返しただけだった。なんじゃそりゃ!
おばちゃんは勝ったぜ~って感じの表情でどっかに消えてった。そして自分もここから消えてった。
その後はずっと川沿いに行って歩いてたよ~。
ジュース買ってメコン川見ながらボーっとしてたよ~。
もう帰ろうと思って来た道引き返してたらフィリピン人のおばちゃんが俺に声かけてきた。
フィ:「そのジュースどこで買ったの?」
俺:「川沿いで買いました。」
フィ「どこ出身??」
俺:「日本。」
フィ:「あら!私の娘今度日本に行くのよ。」
俺:「おぉ!!」
フィ:「今時間ある?もし良かったら娘に日本の事なんでもいいから教えてもらえない?娘日本語話せるからさ!」
俺:「OK-!OK-!」
一緒にトゥクトゥクでこの人の家へ。
結構いい家に住んでた。エアコンもあるし部屋もいくつかあって綺麗。
家へお邪魔するとこの人の旦那みたいな人が現れた。娘ではなく。
旦:「どこ出身??」
俺:「日本。」
旦:「これからどこ旅するの?」
まだ計画が曖昧だった為多分行くだろう国名を言う。
この旅の話から急にギャンブルの話へと展開した。
旦:「俺カジノでディーラーやってるんだ。オーストラリアとマカオとカンボジアと・・・・etc」
俺:「カジノのオーナー??」
旦:「いいや、違う。」
この会話の途中で奥さんがパンと焼き卵を俺に差し出してきた。
普通なら見ず知らずの人から出された食べ物に手を付けてはならない事は旅の基本で掟の様なもの。でもそんな事考えず腹減ってて食ってしまった。
この事に関しては、幸い食べ終えた後も特に何も問題無かった。けど後々食ってしまった自分に反省。
旦:「俺はカジノでディーラーをやってるからもし君が自分のテーブルに来てくれたら勝たせてやる。」
俺:「え?」
旦:「今度オーストラリアに行くからもし来るなら勝たせてやるよ!でも分け前として10%俺にくれ。」
オーストラリアに行く計画なんて無かったから適当にうなづいた。
旦:「カジノはたくさん儲けているのに卑怯だ。こんな事ならうちらで大金を手に入れて寄付とかに金を回したほうがいい!」
俺:「うん。」
旦:「前にも知り合いのオカマと計画してやったんだがそいつはケチで俺に分け前をよこさず消えちゃったんだよ!」
俺:「へ~。」
もう全然自分には関係ない話だと思ってたから軽い気持ちで聞いてた。
この後カジノで使われる道具が卓上に揃ってる部屋へ移動しポーカーのやり方を教えてもらった。
もし相手が強いカードの時はこう合図するとか、
次、君が引くカードを出す指の本数で教えるとか。
忠実に俺に教えてくる。
この教えてるときに奥さんが俺の隣に座り数分後にドアがノックされた。
ドアが開き登場したのはさっき話してたオカマだった。
ええぇ?なんでこのタイミングでさっき話してたやつ登場!!??
オカマというよりホモって感じだった。見た目はスーツで金の指輪やら金金のロレックスやらを纏い話し口調や手振り素振りが女々しい。何の仕事をしてるんだと聞くとホテルのオーナーだと言う。
そこで旦那がポーカーをしようと言ってきた。
俺:「本当のゲーム?お金かけるの??」
旦:「うん。もちろん。」
この時こりゃヤバいと思った。超逃げ出したかった。
俺:「お金かけるならやらない。お金ないし見てる。」
フィ:「じゃー私最初にやるわ。」
その掛け金もいきなり数万単位で始まった。
なんだこれと思いながら見てたらじゃー今度はあなたの番ね。
俺:「え??」
フィ:「私達チームよ。だから今度はあなたがやって。」
俺:「ほんとにお金ない。」
フィ:「いいからやってごらん。」
ここでやる羽目になる。
旦那も俺にさっき教えた合図をしどんどん勝っていく。数十万くらい勝ってた。
そこでホモが私時間がないから次でラストゲームね。と言い自分のバックから片手で持ち切れない程の$100札を出してきた。
俺:「これいくらあるの!?」
ホモ:「$600000だよ。」
俺:「・・・・・・・。」
いきなりバックから600000ドル(4千8百万円)出されてクソびびる。アホすぎる。めっちゃ汗半端なく出てくる。逃げることばかり考えてた。
ここで俺も同額賭けないと負けになるらしい。
・・・そんな金無いし。人生辿ってもそんな金持ったことないし・・。
フィ:「クレジットカードは?キャッシュカードは??」
俺:「ない。」
この時ホテルに置いてきてたから無いと言い張った。
フィ:「じゃーお金どうしてるの?」
とっさに考え、
俺:「お父さんが一週間に一回送金してくれる。」と偽った。
旦:「じゃー俺が貸すから待ってろ。」と言って別室から大量のドル札を持ってきた。
旦:「これで問題ないだろう。」
もうヤバイ!これは最高にヤバイ!!どうしよう、どうしよう、ずっと考えてた。
数十秒後、よし!こうしよう!!って事になった。もうこれしかないと思った。これしか考えれなかった。
それはそれは、今ではとてもお世話になり効力を発揮してくれる僕の武器。
「途中から英語分かりません作戦」だっっ!!!!
もうずっと「えっ?」「えっ??」を日本語で連発。
こうなれば会話になりっこない。こっちのものだ。僕の武器をなめんじゃねー!
10分くらいこれを続けてこのゲームは無いことになった。
さすが僕の必殺技だ。と思いながらホモのカードを見てみると俺が勝っていた。
ん~なんでだなんでだ??この勝負で俺が負けてっていうオチだと思ったのに・・。
フィ:「なんでやらなかったのよ!これであなたは大金持ちになって好きな国に行けたのに!」
それでも何言ってるかわからない振りをし続けた。
結局勝ってはいたがそんなおいしい話が急に舞い降りて来る訳が無い。
このままやっていたら最終的にどんな結末になっていたのかわからないがこう予想した。
俺がその大金を持ち帰る途中に偽警察官が俺に職務質問して持ち物チェック。大金を発見。その大金、実は偽札であることが判明し見逃してほしいなら金を出せのパターンだと勝手に推測しました。
わかんないけど・・・。
こんな経験した人居たら教えて下さい。自分の事ながら結末がすげぇー気になります。笑
帰る時もお父さんに電話して$50000振り込んでもらえればまた明日出来るから電話してみて。とずっと言ってくる。フィリピン人の電話番号も渡され”じゃー明日聞いてみるね!”と良い顔をして宿まで送ってもらい終わった。
フィリピン人ってお金絡む事件多すぎ。
泊ってる宿われちゃったしもう怖いわここ。
早く出なきゃ・・。
結局、娘は一回も出てこなかった・・・。
プノンペン編 つづく。
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