幼稚園の思い出
最近、ケツメの東京って曲を聴いて思い出した。
幼稚園の時すごく仲がよかったユカちゃんっていう子がいた。
3年間ずっと同じクラスで本当に毎日一緒にいた。
卒業して違う小学校になるのが本当に悲しくって泣きじゃくったのを覚えてる。
ずっと一緒だったユカちゃんのことを忘れたくないって幼いながらに思った。
卒業してから毎日ユカのことを思い出していた。
暇さえあれば、ユカがあたしのことを呼ぶ声を思い返していた。
毎日思い出してれば忘れることなんかないって思ったから。
でもいつかあたしはユカの声を思い出すのを止めていた。
あんなに忘れたくないって思っていたはずなのに、いつのまにか止めていた。
もちろんすでにユカの声は思い出せなくなって、無償に悲しくなっていきなり泣いた。
そんなハナを見て親が焦ってたのを覚えている。
なんで悲しいのか説明することもできなくて、ずっと泣いていた。
そんな10年以上前の話を思い出して、思った。
思い出なんてこんなもんだって。
現に今ハナは、あたしが小3の時に亡くなった父親の声を正確に思い出すことはできない。
思い出せない。
母はまだ覚えてるのかな。
あたしが幼かったから覚えてないのか。
なら今仲良くしている子たちの声をハナは10年後も20年後も覚えてるのか。
とても大切な友達って思っててもどうせ忘れるんだろーな。
なんかそんなことを考えた。