[ちょっとだけネタバレ注意!]

第163回(2020年上半期)直木賞候補作②
遠田潤子「銀花の蔵」
まずは主人公の銀花ちゃんに1票‼️
自分の境遇を時には嘆きつつも、諦めずに自分の力で人生を切り開いていく姿に惚れ惚れ💖
そして、その銀花と対照的に描かれていたお母さんとお祖母ちゃん。
物語の途中までは銀花を応援するあまり、共感できない部分にばかり目がいってしまったけれど、終盤で明かされるそれぞれのストーリーに、やはりこの二人も、まだまだ女性が自由に生きられない時代の中で人生を切り開こうと足掻いてきたんだなぁ、と気付かせられ、二人にも1票ずつ。
そして、銀花の強さの秘密=銀花が信じた[座敷童子]も二人いました。
座敷童子を演じ損ねた子と、座敷童子になってしまった子。
時代に翻弄され、時代と戦った三人の女と二人の座敷童子の物語は、お醤油の香りと共にドラマチックに胸に響きましたが…。
今、おかげさまでこの時代を私は、日々の多少の悩みはあれどもなんとか過ごしていますが、あとまた何年かしたら「あの時代は大変だったでしょう」と後世の人たちから思いやられるのでしょうか?
それはそれで、私も、後の人も幸せ🍀ってことで❗️
#私なら、蔵は蔵でも酒蔵希望です。
