かねてjから噂のあるエンジョイツーリングスーパーマッハレギュレーションの開発テストに密着取材してきました。
5月28日水曜日、パーソナルゼッケン 7、10、11,19 のドライバーが
MSTに集結、何もないわけがありません。
やはり、スーパーエンジョイツーリングマッハレギュレーション開発テストでした。
現在のMSTエンジョイクラスのレギュレーションのパワーソースはヨコモ指定ZEROモーター17,5T、ギア比6,0 走行バッテリー搭載時に4000rpmという
大変よく出来たレギュレーションのようですが、来年のシリーズ戦開幕の噂のちらほら出始める中、さらにエンジョイ度数をあげるマッハなレギュレーションになる模様です。
しかし1/1000も一秒の戦いのレギュレーションですので年には年を入れての
テストであります。
回転数をフリーにするというと鬼スピードで普通の感覚では『難しい』のイメージが先にきますが…決してそれだけではないようです
確かに4000rpmから比べますとストレートスピードは上がっています
しかし…立ち上がりのトリガーの握り方や、角度、駆動(ギアデフ、スプール、ワンウェイ)などで大きく違ってきます
なぜか?
タイヤです。MSTレギュレーションではタミヤのCタイヤが指定となっており
このタイヤのグリップが非常にスピードに関わっています。
このタイヤ限定で思いっきりrpmだけをあげてもタイヤへの負担のみ…当たり前ですがタイヤのグリップ以上に走行させることは困難であることがよくわかりました
そこで…我々が使っているプロポ(M12)の能力に注目しました。
簡単にまとめますと
1、高回転によるモーターとアンプの負担を温度管理
2、トラクションコントロール
3、アンチロックブレーキ
4、ステアリング操作
など、簡単にですがこのような機能を使いより安全に速く走らせることも
可能であることも確認しました。
もちろんこのようなプロポの機能がなくてもモーターの温度は
非接触温度センサー(市販品3000円程度)で計測も可能で
しかもワンタッチ1秒でわかります。但し、モーター外部の温度になりますので
センサー表示+20℃~30℃と考えてください。重要なのは内部温度ですので。指定のヨコモZEROモーターは比較的熱に強く設計されていますが、100℃(内部)が限界です。つまり外部を非接触温度センサーで測るとすると、70℃がギリギリ限界かと思いますが、走行中ではないことと、停止して若干時間がたっている事を考慮しますと、65℃をマックスに設定するべきと考えます。
当然、室内温度も加味されます。
いままであまり気にしなっかた部分ですのである程度の知識が必要になってきますが、難しいものではありませんし、5000rpmぐらいに抑えればほぼ(走行の仕方やセットによって変わります)問題ないレベルと思われます。
モーターパワーがフリーになることでセッティングの幅がめちゃくちゃ広くなり
マシンがいくらよくても、またお手手がどれだけ上手でも、必ず速いタイムが出るとは限らなくなる方向になると思います。
つまり、誰でも基本参加しやすくなるのです。
パワーをあげる=難しいという今までの物の考え方では通用しないレギュレーションではないかと考えています。
しかし!そこに厄介な問題!
燃費です!Life4200までというレギュレーションに変更はありません。
モーターの回転をあげると言うことは排気量の大きい車のアクセルをガンガン踏むことになります。当然燃費(走行時間)は悪くなります。
フリー回転数になる事により出走前の回転チェック車検がなくなりレース時間が拡大されます。よって決勝時間が長く取れるわけです。
巷の噂では、Aメイン15分、Bメイン8分 の決勝になると言うことです。
いままで以上に走行時間が長くなり、燃費の心配もあるわけです。
70%テストは完了しました。
しかしまだ決定ではありません。
レギュレーション変更に伴い購入せねばならないものは今のところありません。
よって次回ナイトレース6月14日にこのレギュレーションで行くかどうかの判断はもう少しテストを重ねたいと思います。
最終決定は6月4日に決定したいと思います。
それまで以上の点にご留意いただきぜひこの未知のスピードにチャレンジしてみてください!