NEOTEC IIへのsena 20S取付記事で書いたように

接続数を5台以上サポートしているインカムがこれまで20Sしかなく、製品選択に制約を受けていました。
そして数珠繋ぎの接続方式では隊列が崩れると通信に難がありますし、ただでさえ5台以上のグループでは動作が安定せずこまめなグループインターコム終了&再接続が必要となります。

メッシュ接続方式のインカムに移行すれば、複数の相手と繋がることで接続が維持されるので隊列が変わっても問題無いですし、その性質上接続断時の再接続も自動で行われるはず。
ただ、当然ながらツーリング参加者全員がインカムを買い替える必要があるので、高価な機器ですし難しいですね。

そもそも

標準化された仕様ではなくてメーカーの独自実装なので勝手な想像ですが、動作が不安定な原因はBluetoothの仕様の範疇で通信距離を伸ばすため、高感度アンテナで微弱な信号を拾ったり、それをアンプで増幅したりして強引に通信しているからではないかと思っています。

(あるいは受信信号が多少乱れていても通信できるように、補正用の符号を独自に追加とか?)

というのもBluetoothの出力は

  • Class1:100mWまで
  • Class2:2.5mWまで
  • Class3:1mWまで

であり、到達距離の目安はClass1で約100m、Class2で約10mです。
つまり、各社インカムの製品情報にある通信距離が数百mというのは、Class1の最大出力でもあまり想定していない使い方。

何か強引な実現方法を取っているはずで、それが不安定動作の原因ではないかと。
まぁ台数が増えて不安定になるのは、単純にインカム間を流れるデータ量の増加により、チップ性能なり通信帯域なりのボトルネックがあるだけかも知れませんが。(^-^;

ともあれメッシュ方式のインカムも同様に、Bluetooth 5のメッシュネットワーク機能にメーカー独自実装を加えたものではないかと予想され、安定動作の懸念となる訳です。

安定性を求めるなら

どうせ買い替えるならデジタル簡易無線に移行したい、という想いはあります。
ただ無線機は半二重通信(受信と送信を同時にできない)なので喋るにはPTTスイッチの操作が必要になりますし、そもそもバイクにPTTスイッチを取り付ける工作も必要。

別途ヘルメットにヘッドセットを仕込むので、機器増により電源管理が煩雑になってしまうのも欠点か。
(デジタル簡易無線機にBluetooth搭載モデルを選んで、20Sをヘッドセットに流用することを想定)

他の参加者の賛同を得られる気がしない。orz

自分1人が頑張れば解決できる、という問題でないのは難儀だなぁ。

半二重通信は、咳やクシャミで相手に迷惑をかけないというメリットはあるのだが・・・。

これについては、一般的なバイク用インカムに、マイクのミュートボタンが付いた製品が出ないのは何故なんだろう?

総合コストが壊滅的

アイコムのIC-DPR7BTが、定価ベースだと税込み6万5千円くらいするけど、安い通販なら半額くらいの実売価格なので、コスト的にはインカム買い替えと大差無いかと思っていたのだが。

外部給電方法が無い上に、予備バッテリーを購入しようと思うと別売りバッテリーが1万数千円とか、ないわー。

ショップオリジナルとして、純正オプションの電池ケースを改造したシガープラグ給電パーツを売っているの見つけたが、これも8千円以上するし。

本体はさておき、とにかくオプションパーツに費用がかさみ過ぎて、一気に現実感が薄れる。

これならsenaの+meshを導入して、街中は諦めてワインディングロードに入ってから使う方がまだいいかも知れない。

(街中云々は、+meshは公開モードしか対応していないので、他の利用グループがいればお互い丸聞こえとなってしまうはず。)