リヴァプールにとってはBad Newsです。
土曜日に行われたマージーサイドダービー、同じ街のライバルであるエバートンとの伝統の一戦で、大黒柱であるCBヴィルジル・ファン・ダイクが相手GKピックフォードの蟹挟みのようなタックルを受けて負傷退場。
怪我の具合が心配されていましたが、その結果は膝の手術を必要とする深刻な重傷であると発表されました。




この怪我を引き起こした危険なプレーについて、この際言及するのは控えたいと思います。
もちろん怒りと悲しみは大きく、言いたいことは山ほどあります。



この場面でファン・ダイクがオフサイドだったため、相手GKはファールにもならず、行為自体はレッドカードにも値する危険なものでしたが、判定自体に影響を与えるものではありませんでした。


加えてこの試合では、2ー2で迎えた後半アディショナイルタイムに、主将ヘンダーソンの劇的な勝ち越しゴールが生まれましたが、これもVAR判定によりアシストしたマネの位置がオフサイドであったとして、ゴールは取り消され、結果は引き分け。




マネの位置は写真の通り、腕?ヒジ?どこ?かが数センチ、いや数ミリ?出ていたというものでした。
何じゃそりゃ???
ゴールを決められた相手チームから激しいクレームがあった訳でもないのに、このどちらにも取れる微妙すぎるプレーをわざわざVARで判定し直して、結果を覆すことの不条理。
そりゃ言いたいことは山ほどあります!!(怒)

この一連の判定については、英国でも大きな物議を呼んで、現在リヴァプールFCからプレミアリーグに質問状が提出され調査が求められている状況です。
多くのメディア、解説者やコメンテーターらも疑問を呈しています。



しかし今はファン・ダイクの順調な回復を心から祈るばかりです。
彼はリヴァプールに加入後、この2年半ほとんど休むことなく試合に出続け、その鉄壁の守りでチームを支えてくれました。
彼の不在がどれほどショックで、どれほどチームに大きな影響を及ぼすかは、もはや語るまでもありません。




怪我は深刻なもので、一部報道では今シーズン絶望かとも言われています。
これは前年チャンピオンとして連覇を目指すチームにとって途方もなく大きな痛手です。
彼はまさにマスターピース、チームに欠くことのできない大きな存在なのです。
しかし、彼に頼ることが出来なくなりました。
これは悪夢ではなく、現実です。

そんな我々世界中のサポーターに向けて、ファン・ダイクは力強いメッセージを発信してくれました。



可能な限り早く復帰するため集中すること。
失望しているがこれはチャンスでもあること。
家族の支えがありこの挑戦に挑む準備ができていること。
チームの助けとなることはなんでもすること。
そして"これも人生だ、必ず強くなって戻ってくる"と、力強く綴ってくれました。


このメッセージを読んで私は我に返りました。
試合後はエバートンへの怒り、審判への怒り、行き場のない怒りと悲しみを抱えて、しかし結果を変えることのできないもどかしさに意気消沈していましたが、彼のメッセージで気持ちを入れ替えることが出来ました。


今こそ彼のためにチームは結束すべきと。
そして我々サポーターも強い気持ちでチームを支えていくしかないと。
彼の回復がどれだけの期間を要するか分かりませんが、必ず無事にさらに強くなって帰ってくれることを信じて戦い続けるんだと。
彼の復帰を1位で迎えることができるように。
今こそチャンピオンの真価と強さを示すべき時です。



ファン・ダイクのいないセンターバックは、マティブとゴメス、そしてボランチのファビーニョなどが主に代役を務めることになります。
彼らの奮起を今こそ期待します。


戦列を離れていたGKアリソンの復帰はかなり早まりそうだし、同じく土曜の試合で負傷させられたチアゴ(これもリシャルリソンの危険タックル!いい加減にしろ!)も大事には至らないとの事です。


チアゴについて少し触れると、加入して僅かな期間で早くもチームにフィットして、今回の試合でも高度なパス成功率と精密なフィード、キラーパスを繰り出すだけでなく、献身的で的確な守備、リーダーシップを発揮しています。
チアゴ、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、ファビーニョで構成する中盤は、プレミアだけでなく世界屈指の布陣になったと自信を持って言えます。
加入直後の期待感はさらに増幅し、彼のプレーとヘンダーソン、マネ、フィルミーノらとの連携を観るのが毎試合、本当に楽しみで仕方ありません。



だこらこそ、リシャルリソン!!
お前ホンマ、許さんぞコラーーっ!!


話を戻して。
あまりに大きなファン・ダイク不在の穴は、守備陣だけでなく、前線を含めて全員で埋めていく。
今一つ調子が上がらなかったここまでの新シーズンに、大きな使命感と情熱が呼び戻されそうな気がしています。




熱く燃えて、相手に襲いかかり、勝負を最後まで諦めず、勝ちをもぎ取りに行く。
そんなリヴァプールの強さと真価を見せつけてやろうじゃないか!!

これも人生、これもサッカー。
起きてしまったことは取り消せない。
この逆境を、心を一つにして乗り越えよう。
You'll Never Walk Alone!