タオルミナは、山の中腹にある中心街からコバルトブルーの美しい海を見下ろし、シチリアで最も高い活火山エトナ山を見上げ、街自体も魅力的な雑貨店やレストランが細い路地や坂道に溢れるコンパクトなリゾート地。
またここはリュック・ベッソン監督の出世作で、伝説のダイバーであるジャック・マイヨールをモデルにした映画「グラン・ブルー」のロケ地にもなっていて、作品を愛する映画ファンが訪れたりもしています。
周辺には小さな村も色々あって、シチリアらしい情景が満喫できるので、私は映画のロケ地巡りも兼ねてですが、今回のイタリアの旅で一番長く此処に滞在しました。
以前ご紹介したクロアチアのドブロブニクと似ていて、小さなB&Bが集まっていて、リゾートホテルも街を少し下ったり上った所に沢山あります。
その一つを借りましたが、3軒ぐらい上がった所にあるので階段にはまたもや苦しめられました。
山の中腹にあり地形が斜面なので、基本的に坂道や階段は多いです。
↑これらは共有のベランダとダイニングです。
3部屋あって私以外はドイツ人カップル2組でした。
周りに木が生い茂っていて建物もあるので、景色はそんなに見えませんが、部屋にもベランダが付いていてゆったり過ごせました。
ゆっくり歩いても15〜20分くらいの距離です。
その間に細い階段や坂道があり、その途中にもレストランやお店があります。
何処なのかは突き止められませんでした。
ウンベルト通り沿いのレストランで食べたパスタ。
どっちもBuono!でした。
シチリアは毎日昼間は25〜26℃まで気温が上がる暖かさで、タオルミナも同じくTシャツ短パンで過ごせました。
海では海水浴もまだ出来るので、どうしてもシチリアの海に入ってみたくなって繰り出してみました。
そこからまた一旦階段を上がって道路を進み、隣りのイゾラ・ベッラ(Isola bella)海岸へ。
上から見るとこんな感じ。
南国リゾートにはあまり縁がなかったので、10月に海に入るなんて初めてかも。
ワクワクしながら海パン一丁になって、お腹丸出しで海に入ると!
しかも下の石がゴロゴロで割りと大きめなので、実家にある足裏ツボ押し板みたいに、足の裏を刺激されてい、い、痛いっ!!
とりあえず必死で掛け水をして、この冷たさに慣れて浸かろうとしますが、うーーっ、やっぱ冷たいっ!!
よくみんなあんなにジャブジャブ平気で入れるなーと思ったら、中にはやっぱり私のように足だけ浸かって耐えてる外国人がいました。
その彼もやっぱり足の裏をかなり攻められてるようでした。
どうしても冷たさに身体が馴染まず、もしここで強引に入ってポックリ心臓麻痺になったら「あいつはシチリアで死んだ」って言われるから、それはそれで死に場所としては理想的かーとも考えましたが、一旦浜に引き上げて休憩。
タオルミナに来たのは別に海に入りたいからじゃないしな!と自分に言い訳しながら、寝そべってたらそのまま気持ち良くなってスヤスヤ…。
ここは小島に渡れたり、そこから船に乗ってタオルミナ版の「青の洞窟」に行けたりしますが、面倒臭くなってやめました。
その代わりにと言ってはなんですが、翌日はスクーターを借りて、街からさらに山を上ったところにあるカステルモーラ村へ行ってみました。
風が気持ちいい〜〜!!
観光客もいましたが、路地を入ると何もないけどそこに生活する人々の温もりが感じられます。
小さな山の上にポコっと乗っかってるような村なので、四方から見下ろせるパノラマの絶景も素晴らしいです。
そしてこれはタオルミナの鉄道駅。
街からだいぶ下りてきてずっと西にあるので、バスとかでないと歩くのは遠いです。
イゾラ・ベッラ海岸の西側に大きく突き出た半島の先っぽにあって、ここもスクーターで行ってみました。
海に一番近いフロアということです。
私は宿泊客じゃないので行けません。
代わりにこちらのパスタのコースをいただきました。
だいぶ駆け足でレポートしましたが、タオルミナはかなり魅力満載。
落ち着いてのんびり長めに過ごしたくなる街です。
街はずれになるので不便な場合は、街中に泊まってそこからスクーターかバスで。
バス停で待ってる時にかなり蚊には噛まれますが。
「ニュー・シネマ・パラダイス」に対して、「グラン・ブルー」の熱量が低くてすいません。
グラン・ブルー好きの友人Tに怒られそうですが、こればっかりは…。