ぶっちゃけいって、2011年度で5本の指に入る映画 と言っても過言ではない良作。
(このサイトでは、2011年度は2010年12月~2011年11月公開作を言います。2010年度は、2009年12月~2010年11月公開作品)


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(C) 2010「最後の忠臣蔵 」製作委員会


もっとも、この後に「ソーシャル・ネットワーク」をはじめとする期待する作品が多分にあるんですが、5本の指に入るだろうな。


ストーリー:忠臣蔵として有名な赤穂浪士の吉良邸討ち入りでは46人が主君に殉じ切腹するが、二人の男が生き残った。討ち入り前日に逃亡した瀬尾孫左衛門(役所広司 )と、討ち入りを後世に伝えるため逃がされた寺坂吉右衛門(佐藤浩市)。正反対の運命を背負う二人が16年ぶりに再会。瀬尾はなぜ討ち入りから逃げたのか、寺坂は元同志が抱えてきた秘密を知る。
シネマトゥデイより
http://www.cinematoday.jp/movie/T0008437


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(C) 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会


とにかく役所広司のストイックな生き方に、男としてホレこむ1本。あそこまで忠義に厚く生きる 姿は観ていて胸が熱くなる。

忠臣蔵は、日本の任侠劇として知られる物語だが、史実では謎が多く残っている。それが、この作品の主人公である瀬尾孫左衛門(せお まござえもん)の討ち入り前日の疾走であり、47人の刺客といわれた赤穂浪士の討ち入りに参加しながらも、泉岳寺へ引き上げるまでに姿を消した寺坂吉右衛門(てらさか きちえもん)の存在。

特に寺坂吉右衛門は、徳川幕府に逮捕されることもなく83歳の障害を閉じている。

で、瀬尾孫左衛門は討ち入り前日に消えてから姿を見たものはなく、消息不明となっているのが実情。

この謎のパズル もふくめて見事に完成させているのが、この「最後の忠臣蔵」といえる。




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(C) 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

2時間10分を超える映画ながら、時間を全くと言っていいほどkなじさせない見事な編集。当時の暮らしを思わせる暗いなかの演技。そしてその暗さが違和感なく映しだされたカメラ ワークと照明。

全てにおいて見事!というしかない1本。

同時期にCGの完成形ともいえる「トロン レガシー 」も公開されているが、まったくベクトルが違うがゆえにこちらのほうが個人的に「★三つ!!」と言いたくなる作品だ。



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(C) 2010「最後の忠臣蔵」製作委員会

あと、なんといっても最後の嫁入りシーンの演出はDNAから涙があふれると行ってもいいだろう。
感動させる音楽 がわざとらしく流れるわけでもなく、セリフがクサイわけでもない。
ただ、過去を詫び、許す
それだけのシーンなんだが、男泣きするところなんだな。

どんどん公開時間が減っているが、ぜひとも見てもらいた作品。


95点

そうそう、桜庭ななみが出演しているのも期待半分、不安半分。
カワイイんだけど、演技がなぁ…とおもっていたら、意外や意外。
けっこう良かった(w