デリに頻繁に通うようになると
tatooを入れた嬢が多いことに気付く。
私は当初tatooを見ると、嫌な
気分になった。同様にそれを嫌う男が
多いことは、掲示板などでも知ることが
できるし、所謂高級デリでは嬢にtatooが
無いということを明記している店もある
くらいだ。
こういう言い方は抵抗があるが
女性にとっては自らの商品価値を
下げるようなものだと思う。
男にとって女性の白い肌は最大の
魅力の一つであることは間違いない。
そこに墨を入れるというのは、
どういう心理なのだろうか。
私はそれを直接嬢に聞いたことはない。
先日フリーで当たった嬢にも、やはり
かなり大きなtatooが背中に入っていた。
裸になった時、嬢はそれを私に詫びた。
どうして謝るのだろう。
個人の自由ではないか。
私はその時、それを目にしても
あまり不快感を感じなかった。
嬢は絶えず笑顔を絶やさず、
一生懸命に私の欲望に奉仕してくれた。
その姿を見て、嬢が自らの肌を
墨で彩りたいという心の中の何者か、
それを漠然と感じた。
私はその時、tatooを見て
美しいと感じていた。
いや、tatooが美しいのではない。
嬢のそのありよう。
そのようにしてこの業界、
この世界で
毅然として生きている。
その姿を美しいと思ったのだ。
私は安っぽい心理学紛いの知識で
嬢の心を探るのはやめた。
その、ありのままの姿を
受け入れて、ひと時を楽しめれば
それで良いのだから。