藤が丘の某所に人知れず
咲いているという、
「情熱の赤い○ラ」
(バラですよ薔薇! 笑)
結局それを見つけることもできず、
駅までの道をとぼとぼ歩きはじめる。
整体院を出てくる客は、普通は
すっきり爽やかな表情であるはずだが
この時の私はといえば、欲望に濁り
血走った目つきで須磨帆を至近距離で
睨みつけ、次の店のHPを検索していた。
全身から変態オーラが放射され、
1キロ先の女性も悲鳴を上げ、
逃げ出していたに違いない。
プロフィールで好きな動物は?の
質問に、女豹と答える私の行く先は
既に決まっている。
四つん這いで腰を反らし
豊かな尻を高く挙げ
その曲線を見せつけて
男の理性を狂わせる
三軒茶屋の南口から電話を入れ、
駅前の細い路地へと歩き始めた。