立教が15年ぶりの優勝を逃す | アマチュア野球をめぐる旅。

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東京六大学野球・第7週、明治大対立教大を観戦に神宮球場に足を運んだ。

立教大が明治大との初戦を制して15年ぶりのリーグ優勝に王手を掛けてから、引き分け・敗戦と足踏みしている。
2戦目は延長12回を引き分け、3戦目はエース・澤田圭祐(2年・大阪桐蔭)を投入しながら逆転負けを喫する。

スタンドは平日の2戦目にも関わらず、8000人が駆け付けた。特に立教スタンドは連日、大勢のファンが陣取った。


「明立戦の勝負と優勝の行方は4戦目に」(弊ブログ・10月28日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11944979835.html

「立教大が優勝に足踏み」(弊ブログ・10月27日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11944553225.html



応援席に一礼する立教大・我如古盛次


立教大は川端大翔(4年・沼田)、明治大は上原健太(3年・広陵)を先発マウンドに送り出した。

1回表、明治大は1番・福田周平(4年・広陵)が四球。2番・糸原健斗(4年・開星)が犠打で得点圏に走者を送る。
3番・高山俊(3年・日大三)が四球、一死1・2塁。4番・石井元(3年・履正社)の左前適時打で先制点を挙げる。

先頭打者・福田の四球は三塁方向へのファウルで粘り続けて、川端に11球も投げさせて奪い取った四球である。



火曜日でも立教スタンドは多くの観客が駆け付けた


3回表、5番・海部大斗(3年・履正社)の適時打、7番・佐野恵太(2年・広陵)の右越え三点本塁打で四点を加える。
佐野は、青野悟(3年・広島国泰寺)の第1打席で代打起用されるという異例の途中出場であった。

5回に一点、6回に二点を加えて明治大が8-0とリードを広げる。立教打線は初回の1安打以降はヒットが出ない。



100安打を達成した明治大・高山俊


最終回、明治大は今季わずか1勝と不調ながらオリックスから1位指名・山﨑福也(4年・日大三)をマウンドに送る。

1番・大城滉二(3年・興南)が左翼線二塁打、3番・佐藤拓也(2年・浦和学院)の適時二塁打で一点を返す。

さらに5番・我如古盛次(4年・興南)がヘッドスライディングで駆け込む内野安打で二点目を挙げる。
6番・小尾拓大(4年・大垣日大)を左飛に抑えて、明治大が8-2で立教大で勝利。優勝戦線に踏み止まった。


試合の詳細はこちらから



うなだれる立教の選手


試合終了後、整列に向けて立教大ベンチから澤田が歩き出すが、泣き崩れて両脇を抱えられて整列に加わった。
澤田はエースが登板する初戦全てに先発。全5試合を完投勝利で、立教大の優勝争いに大きく貢献している。

スタンドに一礼後は澤田以外にも目に大粒の涙を浮かべた選手が見受けられ、立教大の悔しさが滲み出ていた。



試合後のスコアボード


多くのメディアで取り上げられているが、明治大・高山俊が3年生では史上初となる六大学通算100安打を達成。
高山100安打に注目が集まるが、立教・大城の打撃成績も負けず劣らずの好成績であることも記しておきたい。

高山 81試合 315打数 100安打 6本塁打 38打点 四死球32 打率.317
大城 70試合 271打数 94安打 3本塁打 17打点 四死球22 打率.347


東京六大学・秋季リーグの優勝条件は以下の通りである。

早慶どちらかが2勝0敗で勝ち点・・・早慶の勝ち点を取った方が優勝
1勝1敗になればその時点で  ・・・明治大優勝