秋季神奈川大会・準々決勝(平塚学園対横浜隼人・東海大相模対慶応義塾)を観戦に保土ヶ谷球場に足を運んだ。
横浜が敗れた為、伝統の横浜対東海大相模戦にはならなかったが、準々決勝も見応えのある試合が期待された。
秋季大会、更には関東大会の懸る準決勝では無いにも関わらず、球場前から7時過ぎから行列が出来ていた。
開門は試合開始より1時間40分も前の8時20分である。神奈川の高校野球ファンの熱の高さを察して頂きたい。
「横浜が慶応にコールド負け」(弊ブログ・9月17日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11925774178.html
東海大相模は吉田凌、慶応義塾は津留崎大成を準々決勝の先発マウンドに送り出した。
08年夏、慶応義塾が東海大相模を下して46年ぶりの夏の甲子園出場を決めた試合が思い出される。
慶応義塾には白村明弘・山崎錬、東海大相模には大田泰示・角晃多などレベルの高い選手が顔を揃えていた。
4回表、慶応義塾は4番・木村、6番・亀川の安打で好機を迎えるが、7番・橋本のスクイズ失敗で二死となる。
好機を逸したかのように展開であったが8番・水久保のときに暴投で先制点を挙げる。
その裏、東海大相模は4番・長倉蓮の左翼線二塁打、5番・豊田寛の三ゴロで一死2塁と得点圏に走者を進める。
6番・千野啓二郎の打席で暴投で三塁に進み、二ゴロの間に長倉が本塁に戻り同点に追い付いた。
6回裏、2番・宮地の左翼線二塁打、3番・川地星太朗の犠打で一死3塁と勝ち越しのチャンスを迎える。
4番・長倉が左前適時打を放ち、東海大相模が勝ち越し。先発・吉田が勝ち越し点を守り、準決勝進出を決めた。
吉田は打者31人に対して、177球を投じる。奪三振13・被安打6・四球5という投球内容で完投勝利。
序盤は慶応打線が低めのスライダーを見逃し、カウントを悪くする場面が多く「吉田攻略」の糸口が垣間見えた。
投球内容の数字から受ける印象よりも、試合中の吉田の表情は苦しそうに見えた。
第1試合は平塚学園が2-1で横浜隼人を振り切って、準決勝進出を決めた。
平塚学園は先発した1年生エース・高田孝一が10奪三振と迫力ある投球で完投勝利。
182cm・82kgという恵まれた体躯からストレートはアベレージで130㌔台中盤、最速137㌔を計測している。
ストレート主体の投球、さらには変化球も腕の振りが緩まないため打者はタイミングが取りにくいと推察する。