聖光サヨナラ勝ちで選抜当確 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

秋季東北大会・準決勝、聖光学院(福島1位)対盛岡大附(岩手1位)を観戦に福島県営あづま球場に足を運んだ。

前日観戦した信夫ヶ丘球場(収容人員15,000人)と比較するとあづま球場は30,000人と2倍のサイズである。
福島駅・東口から福島交通のバスで約30分であづま総合運動公園内に位置する郊外型立地の野球場。
周辺を見渡すと緑に覆われた山々、長閑な田園風景が広がり風光明媚な立地環境は独特である。


「仙台育英、劇的勝利で4強進出」(弊ブログ・10月7日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11373673787.html

「光星学院、センバツ出場絶望的に」(弊ブログ・10月8日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11373907292.html


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快晴のあづま球場と聖光野球部の大応援団


聖光学院はエース・石井成、盛岡大附は背番号7・松本裕樹を選抜出場当確の懸かる先発マウンドに送る。
石井、松本ともにレギュラー番号の登録選手では唯一の1年生。松本は夏の甲子園でもベンチ入りしている。

福島県で開催されている今年の秋季東北大会、聖光学院スタンドの高校野球ファンの熱気は予想以上であった。
県内公式戦81連勝中の実績、甲子園でも上位進出を期待させる戦いは福島県の誇りといえば大袈裟だろうか。


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聖光学院の1年生エース石井成


2回表、一死から5番・三浦智聡の中前安打、6番・福岡結平の適時三塁打で盛岡大附が先制点を挙げる。
さらに7番・大城英也が豪快に振り抜いた打球はあづま球場の高いフェンスを越えて左翼越え本塁打。
3連打でアウェイ盛岡大附が、ホーム聖光学院を3-0とリードを広げる序盤の試合展開。

2回裏、聖光学院は9番・石井の適時打で一点を返すが、直後の3回表に4番・松本の適時打で突き放される。


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盛岡大附の先発した松本裕樹は4番打者


3回裏、二死から3番・八百坂飛馬が三塁打で好機を迎えるが、4番・園部聡の三塁線への打球は好捕される。
続く4回裏には5番・酒谷遼が四球で出塁。二盗と悪送球で無死3塁という絶好のチャンスを迎える。
6番・佐藤昌平の投ゴロに酒谷が飛び出してタッチアウトで好機を潰し、得点機を続けて逃した聖光学院。

得点差以上に好機を阻まれ潰した攻撃内容に、聖光学院は重々しい雰囲気で後半戦を迎えたと推測する。


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サヨナラ勝ちで選抜当確を決めた聖光ナイン


7回裏、5番・酒谷が敵失策で出塁、6番・佐藤の中前安打で一死1・3塁と好機を迎える。
7番・石垣光浩のスクイズ、8番・廣瀬和光の右前適時打で二点を返して、一点差に追い上げる。

地元・聖光学院の選抜出場を期待しているスタンドのハイタッチや拍手で、球場の雰囲気が一変した。

8回裏、4番・園部が右中間を深々と破る三塁打で無死3塁、一死後6番・佐藤のスクイズで同点に追い付く。
園部の大飛球が外野手の間を抜けた瞬間、スタンドは聖光学院を勝利に牽引するような盛り上がりだった。


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聖光ナインを撮影する記者の方々


9回裏は9番・石井の左前安打、1番・西村の犠打と2番・石野貴規の犠飛で二死3塁とする。
3番・八百坂の放った打球は1・2塁間をゴロでしぶとく抜けて、右前適時打でサヨナラ勝利を収めた。

聖光学院は昨秋から今春、さらに今大会と3季連続で東北大会決勝進出。2年連続の選抜出場に前進した。


サヨナラ勝ちの直前9回表、二死から7番・大城の大飛球を酒田が完全に見失うというシーンがあった。
抜けていれば二塁打以上と推測するが、右翼から中堅定位置付近まで回り込んだ八百坂が好捕していた。


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あづま球場の入場を待つファンの行列