秋季東京大会・決勝(関東一対帝京)を観戦に神宮第二球場に足を運んだ。
今大会は夏の甲子園優勝校・日大三がブロック予選で郁文館に敗れるという波乱含みで本大会に突入。
夏の東東京代表校・帝京が二松学舎大付、日大鶴ヶ丘、駿台学園などの強豪校を退けて決勝に進出。
もう一方のヤマからは夏の東東京大会・決勝戦で帝京に敗れた関東一が捲土重来で勝ち上がって来た。
東東京を牽引する両校が激突する決勝戦は来春のセンバツ出場を決定的にするに相応しい対戦である。
「伊藤拓郎が2年ぶりの夏の甲子園へ」(弊ブログ・8月5日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10972206830.html
関東一は背番号10・中村祐太、帝京はサウスポーエース・石倉嵩也を決勝戦の先発マウンドに送る。
六回まで中村と石倉が、両校のスコアボードにゼロを積み上げる投手戦で試合は後半を迎えた。
準決勝まで打線の活発だった両校、さらには伝統的に強打で鳴らすスタイルだけに意外な展開であった。
ちなみに、関東一は13-0で東亜学園を、帝京は6-1で駿台学園を準決勝で退けている。
七回表、関東一は6番・伊藤大貴が中前安打で出塁。さらに盗塁で得点圏に進む。
7番・松谷飛翔の犠打で一死三塁とし、好投を続けた8番・中村が自ら左越え適時二塁打を放って先制点を叩き出した。
更に石倉をリリーフした渡邊龍太郎から1番・磯部優太が放った打球を田口が弾いている間に一点を加える。
夏に帝京に敗れて甲子園出場を逃しただけに関東一応援団は優勝が決まったかのような喜びだった。
中村は帝京打線を相手に1安打完封、さらに自らの先制適時打でセンバツ出場を決定的にする大活躍。
181cmから投げ下ろす最速138㌔の角度あるストレートは打者の左右を問わずインハイに制球されていた。
カーブ、スライダーらしき変化球を時折投げていたが、ほぼストレートで押し切った投球スタイルは印象に残った。
関東一は4年ぶり2回目の秋季東京都大会優勝で明治神宮大会出場、来春のセンバツ出場をほぼ確実とした。
「日大三、9年ぶり12回目の優勝」(弊ブログ・10年10月26日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10687963317.html
「伊藤拓郎対三高打線」(弊ブログ・09年10月25日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10372569509.html