秋季神奈川大会・準決勝、横浜対横浜商大と東海大相模対武相戦の二試合を観戦に保土ヶ谷球場に足を運んだ。
弊ブログでも何度か紹介しているように神奈川県大会の最大の特徴は観客動員である。
夏の甲子園予選はもちろん、春季・秋季大会でも対戦カードが魅力的であれば満員も珍しくない。
横浜、東海大相模という人気の両校が登場するため内野席は試合開始一時間前にはほぼ満席状態。
外野席が第一試合開始前に解放されるという対応で大勢の高校野球ファンに対応していた。
東京と北海道を除くと秋季大会決勝進出は事実上のセンバツ選考となる地区大会への出場権が懸かっている。
そのため通常の準決勝とは意味合いが異なり、勝ち抜く事で甲子園への第一歩が開ける。
第一試合は横浜が先制、中押し、ダメ押しと危なげのない試合運びで5-1で横浜商大を退けた。
初回、2番・高橋亮謙が左翼線への二塁打、3番・樋口龍之介が三遊間を破る左前適時打で先制点を挙げる。
五回表、8番・佐藤佑哉のスクイズ、1番・宍倉和磨の適時三塁打で二点を加えて、3-0と中盤でリードを広げる。
八回表、5番・田原啓吾の右前適時打、7番・柳裕也のスクイズで二点を加えて、5-0と終盤で相手を突き放した。
柳裕也はわずか89球で完投勝利。奪三振3・与四球1という省エネ投球で大人びた投球スタイルを披露した。
失策絡みで失点をした八回を除けば横浜商大の攻撃が極端に短く感じたのは気のせいではなかった。
ちなみに、準々決勝(川崎北戦)で背番号13だった山内達也は背番号3で出場していた。
横浜は2年連続19回目の秋季関東大会出場を決めた。
第二試合は東海大相模が武相を8-6で退けた。
先発した庄司拓哉が被安打12、失点6と打ち込まれながら、奪三振10・与四球1と要所を締めた。
打線は六回表に長短打を絡めて四点を奪うなど集中打で突き放したが、淡白な攻撃も見られムラがある。
東海大相模は3年連続17回目の秋季関東大会出場を決めた。
横浜と東海大相模は昨秋に続く両校揃っての関東大会出場である。
東海大相模で注目選手は、5番センターで出場した1年生の遠藤裕也である。
センバツ優勝後のチームに6月から一軍入りすると4番を任されるなど将来が楽しみな右の長距離砲。
上尾シニア時代は駒沢球場で飛距離130メートルの本塁打を放ち、投手も務めていたという。
第一打席で左中間を深々と破る三塁打で俊足を確認することが出来た。
ボールを迎えに行く打撃フォームに変化球対応に不安を覚えるが、スイングスピードの鋭さは出色である。
「新生・横浜高校、準決勝進出」(弊ブログ・9月24日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-11027827962.html
「東海大相模、春夏連覇ならず」(弊ブログ・7月23日付け記事)
http://ameblo.jp/go-baseball-studium/entry-10962704122.html