熊本県立熊本工業高校・硬式野球部のグランドに足を運んだ。
ウィキペディアによると、熊本工業は工業高校で日本一の敷地面積を持つという。
センバツ20回、選手権19回の計39回の甲子園出場を誇る全国屈指の野球名門校である。
公立実業高校が劣勢を強いられる昨今ではあるが、2000年以降も春夏計7回の出場と勢いに翳りは無い。
ちなみに今春のセンバツは公立実業高校の出場はゼロであった。
グランドを訪れると、川上哲治と吉原正喜の両氏を称えるモニュメントが目に飛び込んで来る。
このモニュメントは08年に創立110周年記念事業の一環として、野球殿堂入りしたOBである川上哲治と吉原正喜の両氏を称える為、建立されている。
現役部員は部室に戻る際にモニュメントに丁寧に一礼をしながら通り過ぎて行く姿が印象に残っている。
川上氏は健在であるが、吉原氏は第二次世界大戦で招集され25歳の若さで亡くなっている。
夏の熊本大会のメイン球場である藤崎台球場にも足を運んでみた。
熊本城から徒歩で10分ほどの距離にあり、小高い丘の上に立地している球場である。
外野スタンドのバックスクリーン横(左翼側)には7本のクスノキが立っている。
同地にあった藤崎八旛宮の名残で、7本のうちの数本は芝生の外野席に日陰を作り出す事に一役買っている。
ネット裏を含めて、日陰の少ない藤崎台球場における希少な日陰を観戦する人達に提供している。
また、熊本のご当地グルメの定番といえる馬肉料理を食べてみた。
熊本市内には数多くの馬肉専門店が立ち並ぶが、知人に勧められたさくら食堂を選んだ。
馬肉の印象は豚肉よりもサシが多いため旨味は強いが、牛肉よりもさっぱりしている不思議な食感。
これまで馬肉にはあまりいい印象を持っていなかったが、さくら食堂の馬肉は美味しさを感じた。
夏の甲子園に向けた各地区の予選は今週末から開幕する地区が多く、いよいよ夏本番を迎えつつある。
お住まいの場所から離れた地区のお目当ての選手や学校を観戦に、足を伸ばしてみてはいかがでしょうか?
当たり前ではあるが、見知らぬ土地でも同じように高校野球は日常に溶け込んでいる。
しかし、まだ行った事のない土地や球場に足を運ぶ事は、いつもの生活に少しだけ彩りを加えてくれるはず。