国士舘OBの花巻東・佐々木洋監督 | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

国士舘大が1部昇格を決めた後、球場の外は国士舘関係者と待ち構えるファンで溢れていた。
95年春以来、30季ぶりの1部リーグ昇格決定直後だけに一様に関係者は笑顔を浮かべていた。
あちらこちらで握手をする姿、久しぶりの再会に懐かしむOBなどポジティブな空気が流れていた。


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大学野球の「出待ち」としては異例の混雑ぶり


国士舘OBで、菊池雄星が人柄に惚れ込む花巻東・佐々木洋監督も駆け付けていた。
東京近郊で指揮を執っているなら驚かないが、遠路遥々岩手からとなると驚かざるを得ない。

数人が写真撮影を求めていたが、嫌な顔もせず快く応対していた。
菊池雄星に関する事を突っ込んでいるファンもいたが、柔軟に対応していて好感を持った。
菊池の進路を巡る騒動で辟易している部分もあると思うが相手に嫌な思いをさせない接し方だった。
ちなみに、佐々木監督は国士舘大時代は控えのキャッチャーだったらしい。


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ベンチではあまり見せた事が無い佐々木監督の満面の笑み


それはさておき、神宮球場の混雑ぶりに野球界における卒業生同士の絆の強さを見たような気がした。
「同じ釜のメシを食った」ならぬ「同じグランドで白球を追った」という事に起因する絆。

結果の分からない試合を観戦にOBが多数集まり、遠路駆け付けるOBの現役高校野球監督がいる。
年齢の離れた卒業生同士が「野球」という唯一無二の中心軸を拠り所に話に花を咲かせていた。
現役選手が初対面の卒業生に挨拶を交わしたり、卒業生が現役選手の日頃の努力を労っていた。
人間関係が希薄になったと言われる現在だから、そんな光景が少しだけ新鮮に映った。


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外苑のいちょう並木も色付いてきました!