昨夏の東西千葉代表校対決  | アマチュア野球をめぐる旅。

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高校野球を中心にアマチュア野球(ときどきプロ野球)の観戦記。

第一試合に引き続き、昨夏の東西千葉の代表校対決を観戦した。

木更津総合千葉経大付という近年の千葉県高校球界をリードする両雄の対戦。
少なからず銚商関係者は席を立ったものの、第二試合から観客が増え始めていた。


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勾配は急な千葉県野球場。通称「天台」(てんだい)

先発は、木更津総合が一年生エース角張健
千葉経大付がサウスポー久保大輝
木更津総合は、キャッチャーも一年生で背番号14を付けた水野隼翔が先発。


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千葉経大付の久保。外に逃げる変化球が使えれば投球の幅が広がるような気がした


試合展開のハイライトを箇条書きにしてみる。

1回裏:木更津総合が四球、犠打野選、犠飛でノーヒットで先制。

3回表:四番・木南了がライト前タイムリーで同点に追い付く。
3回裏:九番・水野隼翔の三塁打。大胡光司が適時打で2-1と勝ち越す。
さらに郡健登の中前適時打で3-1。千葉経大付は小川から背番号10・小川知也にスイッチ。
代わった小川から西本強の適時打で5-1と一気に突き放した。再び久保がマウンドに上がる。

5回表:好投を続けていた角張がボークを記録するなど乱調気味に。
川島百年樹が右翼越えの豪快な本塁打で5-5と再び同点に追い付く。

7回裏:四番・上村和也の適時三塁打で7-6と木更津が勝ち越す。

8回表:向江直人の中前適時打で二人がホームイン、千葉経大付が8-7と再度リードを奪う。


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千葉経大付はスタンドにも部員が30人くらいいたのではないだろうか?


「万事休す」と思われた9回裏にドラマが起きた。
木更津総合は、走者を一・二塁に置きながらも二死まで追い詰められた。
その場面、三番・戸井田が三塁線を破るレフト前へ適時打でベンチの期待に応える。


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千葉経大付のクッション処理と中継プレイが、もたついている間に二人の走者が生還。
木更津総合が、9×-8でサヨナラ勝ち。


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高校野球のサヨナラゲームはいつでもドラマチックである


この試合で特に目に付いたのは木更津の一年生バッテリーだった。
先発の角張、リリーフした背番号10の大高柾樹の落ち着いたマウンド捌き。


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大高は落ち着いていたマウンド捌きだった


背番号14ながらマスクを被った水野も一年生らしかぬ落ち着きぶりでリードをしていた。
角張は両サイドを丹念に付き、手元で伸びるストレートは打ち難そうだった。
ピッチングは大人びているが、体の線は細いのでまだまだ伸びしろが十分にあるだろう。


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実力校同士の見応えある白熱した試合だった