8月号の土木学会誌に釜石市における小中学校の津波防災教育が取り上げられています。その内容の概要は次の通りです。津波常襲地域の釜石市で群馬大学片田教授による8年間に亘る「人を死なせない」犠牲者ゼロの地域づくりが行われました。その基本は学校で子供に防災教育を行うこととし、まず、「ハザードマップなどの想定にとらわれることなく、自分の命を守るため、子供自身が逃げること。『津波てんでんこ』(てんでんばらばらに逃げろ)」としています。このような教育の結果、東日本大震災では釜石市の学校管理下の小中学校3000人全員が助かりました。