先日、九九の話を書きました。
日本には、「九九があって良かったなぁ~」と油断してはいけません。
インドの「19×19」
インドの子ども達は、「19×19」までを覚えているそうです。
インドは、今でこそ「ブリックス(BRICS)」の一画として発展途上国の代表の様にあつかわれています。
しかし、実は数字「ゼロ」発祥の地です。
今は使われなくなりましたが、日本には「数え年」という年齢の数え方がありました。
多分、もともとは「ゼロ」という数の概念がなかったせいでしょう。
数多く問題を解いて、「暗黙知」にしてしまえば良いのでしょうが、その解き方に課題があります。
毎回、数字を2段に書いて筆算していたのでは、個々の解法に時間がかかりすぎて、身につきません。
多分、12×5が60とか、14×5が70といった計算問題によく出てくるものは、覚えている人は多いでしょう。
簡単に暗算出来る方法で、解き方を練習しておくことが大切です。
19までの数字同士の掛け算は、数字の桁をシフトさせるイメージを持つことで、暗算が少し楽になります。
九九の範囲は当然覚えているでしょう。
10は、相手の数字が一桁上がるだけです。
例えば、10×3、相手の3が一桁上がって30。
次は、11からです。
相手の数字が一桁の場合、例えば12×7。
先ず、相手の数字「7」を一桁あげます。「70」
この「70」を覚えておいて、一桁同士は九九を使って「14」。
二つの答を足して、「84」。
筆算を習慣にしてしまうと、何も考えずに筆算で計算しようとします。
それでは、「暗黙知」には出来ません。
書くことに頼らず、最後まで頭の中で完結させることで「暗黙知」は、形作られていきます。
少し、横道にそれました。
最後に、11から19までの二桁同士の掛け算です。
一例として、「17×15」を考えてみましょう。
まず、「17」と相手の数字の一桁目「5」をたします。
17+5=22、これを一桁上げて「220」として覚えておきます。
次に、一桁目同士は九九を使って「7×5=35」。
覚えておいた、「220」と「35」をたして「255」
筆算と同じような計算をしているのですが、順番を少し変えて、ほとんどたし算だけで計算したイメージになります。
ここで「暗黙知」となっている九九が役立っているのに、気付きましたか?
次は、「じゅーく・じゅーく」の「暗黙知」化です。