小学校の英語教育で大丈夫? | 104snowのブログ

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小学校の英語で本が読める?

「He has blue eyes」の日本語を「彼は青い目を持っています。」と解説したとたん「『青い目を持っている』っておかしい!」彼女の第一声です。しかし、これが古い英語教育を受けた人間の「サガ」なのでしょう。英語を勉強するときに一語一語辞書を引いて「単語カード」を作り、持ち歩いて、時間があれば丸暗記。私の頭で覚えられるのは一つの単語にせいぜい1~2コの訳語でした。(結局途中で放棄)

日本語の語彙ごいの少ない彼女にとって「目」を「持つ」のは不自然なのです。原本のニュアンスも「彼は青い目をしています」といったところでしょうか。「has」は「英語圏の子どもが最優先で習得」する「サイト・ワード」に含まれています。英和辞典で「has」の原形「have」を引いて訳語を単語カードに書き込もうとするとイヤになるほど沢山の訳語があります。

しかし、文章として「He has blue eyes」を読むとき「has」の対訳がなければ意味が分からないでしょうか?「サイト・ワード」は単語の存在そのものが大切な気がします。実は、「He has blue eyes」に使った単語は全て「サイト・ワード」です。

「サイト」は英語で「sight」、直訳すると「視界」といった意味でしょうか。「フォニックス」を身につけて英文を音読できるようになってもスペルを見ただけでは音読できない単語があります。そんな単語はスペルを見ながら音読する練習を繰り返して身につけるほかありません。そうしなければ読めるようにならない単語が「サイト・ワード」です。

「フォニックス」をマスターして、さらに「サイト・ワード」覚えてしまえば子ども向けのコンテンツに登場するほとんどの単語を読めるようになると言われてます。外国語活動が始まる小学3年までにそうなっていれば学校で習うことが楽しくなるでしょう。

インターネットで文科省の「小学校の英語教育」に関係する資料を探していて外国語活動用テキスト「Let’s Try」に掲載予定の単語を見つけました。「サイト・ワード」を数えてみると小学3年生用で169語中59、小学4年生は151語中38です。

3・4年で約300語を習いますが3分の1しか「サイト・ワード」はありません。学年別に整理されている「ドルチ・サイト・ワード」は欧米の小学3年までの子どもを対象としていて、約300語あります。せっかく同数の単語を教えるのにその3分の1程度で終わってしまうのは「もったいない」と思うのは私だけでしょうか。

英語「え本」を読む時によく出てくる幼稚園(Kindergarten)以下必修の「サイト・ワード」は約90語あります。その中で日本の小学3・4年で習う単語は39語しかありません。真面目に授業を受けても、これだけで「え本」を読むことは難しいでしょう。そう考えると今回の「お話」作りは大切かもしれません。先ずは登場させる単語の厳選です。