2/3放送のNHK杯・・・
羽生善治NHK杯 vs 森内俊之名人・・・
森内さんの一手損角換わり・・・
羽生さんの攻めが細いので・・・
森内さんペースをつかんだかな・・・
と思った瞬間・・・
羽生さんの4九香・・・
だ、誰もが・・・
3七角成だと思い込んでた・・・
森内さんの3六歩に対して・・・
羽生さんがどう指すか・・・
そんな場面だったはず・・・
おそらくだけど・・・
森内さんもそう考えてたと思う・・・
そんな固定観念から・・・
香を打たれる前までは・・・
森内さんがいいと思っていた・・・
数手前に・・・
1五角の王手で「と金」を払われた森内さん・・・
もちろん・・・
「と金」払われて角交換になっても・・・
先手で角を打ち込んで・・・
歩を補充しながら桂取りに角を成り・・・
充分な局面だった・・・
ここから・・・
2九に馬を逃げざるを得ないので・・・
一気に羽生さんが良くなった・・・
もっと前の局面に戻るが・・・
羽生さんが2四歩と突いたところで・・・
森内さんは4三金右としたけど・・・
どうせ2四の歩を取らないのであれば・・・
一度1六歩と突きだしてみても面白かったのでは・・・
もちろんアマチュアの発想なので・・・
ダメな順があるとは思うけど・・・
4三金右は・・・
明らかに・・・
7四歩との矛盾があるように思える・・・
先に4三金右と指すか・・・
7四歩を突いたなら・・・
1五銀とさせないように・・・
1六歩が正解のような・・・
7四歩自体が悪手だった可能性も・・・
いずれにせよ・・・
この辺の局面から差がついてたのかもしれませんね・・・
羽生さんの棋譜を見ると・・・
盤面の右上で一手指すと・・・
次は盤面の左下で一手・・・
次はまた右上で一手・・・
という風に・・・
同じ場所で2手も3手も指すことが少ない・・・
しかも・・・
自分の手番がくると・・・
今初めてその局面を見たかのように・・・
その局面を見て次の手を考える・・・
将棋では・・・
以前にこう指したから勝てた・・・・
という過去の手順は何の役にも立たない・・・
毎日定跡が変化してると言ってもいいくらい・・・
現代将棋は変化している・・・
固定観念にとらわれていると・・・
将棋は勝てませんよ・・・
と、羽生さんが言ってるような将棋でした・・・