「ヒンデミットのお誕生日」
※ライブストリーミング配信
【日時】
2023年11月16日(木) 開演 20:00
【会場】
カフェ・モンタージュ (京都)
【演奏】
ヴィオラ:小峰航一 *
ピアノ:山田剛史
【プログラム】
ヒンデミット:ヴィオラ・ソナタ (1939) *
ヒンデミット:ピアノ・ソナタ 第3番 変ロ長調 (1936)
ヒンデミット:葬送音楽 (1936) *
カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。
小峰航一のヴィオラと山田剛史のピアノによる、ヒンデミットのヴィオラ・ソナタおよびピアノ・ソナタの全曲演奏会シリーズ、全4回のうち第3回である。
→ 第1回 ヴィオラ・ソナタ(1922)、ピアノ・ソナタ第1番
→ 第2回 ヴィオラ・ソナタ(1919)、ピアノ・ソナタ第2番
ヒンデミットのヴィオラ・ソナタ(1939)で私の好きな録音は
●ヒンデミット(Va) サンロマ(Pf) 1939年4月24日セッション盤(NML/CD)
●カシュカシャン(Va) レヴィン(Pf) 1986年セッション盤(NML/Apple Music/CD)
●T.ツィンマーマン(Va) ホッペ(Pf) 2013年2月セッション盤(CD)
あたりである。
作曲したてほやほやの古い自作自演から、つい10年前の新しい演奏まで、それぞれ個性は全く異なるけれど、いずれも音程の確かさや高音域の輝かしさが際立った名盤。
今回の小峰航一は、これらに比べると技術面でどうしても物足りないが、厚めの音が特徴で、少し土のにおいがするというか、素朴な味があった。
ヒンデミットのピアノ・ソナタ第3番で私の好きな録音は
●ハイドシェック(Pf) 1959年11月7,8日セッション盤(NML/Apple Music/CD/YouTube1/2/3/4)
●グールド(Pf) 1973年2月18日セッション盤(Apple Music/CD/YouTube1/2/3/4)
●パーチェ(Pf) 2001年フーズムライヴ盤(NML/CD/YouTube1/2/3/4)
●C.ジョンソン(Pf) 2023年7月12日シドニーコンクールライヴ(動画) ※27:30-、その記事はこちら
あたりである。
およそ四半世紀ごとに名盤が生まれている。
第2楽章(スケルツォ楽章)がうまいのがグレン・グールド、終楽章(フーガ楽章)がうまいのがエリック・ハイドシェック、エンリコ・パーチェ、カーター・ジョンソン。
今回の山田剛史は、これらに比べると技術面でどうしても物足りないが、緩徐な第3楽章などはべたつかないというか、新古典音楽らしい、さらりとした味があった。
次回はヒンデミットシリーズの最終回、「ルードゥス・トナリス」全曲演奏会で、楽しみである(日程は未定)。
(画像はこちらのページよりお借りしました)
↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。