松本和将 上里はな子 江口心一 京都公演 ラフマニノフ ピアノ三重奏曲第2番 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

「悲しみの三重奏曲」

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2023年5月31日(水) 開演 20:00

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:松本和将

ヴァイオリン:上里はな子

チェロ:江口心一

 

【プログラム】

ラフマニノフ:「悲しみの三重奏曲」第2番 ニ短調 op.9 "偉大な芸術家の思い出に" (1893)

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュ主催のコンサートをオンライン配信で聴いた。

松本和将のピアノ、上里はな子のヴァイオリン、江口心一のチェロによる、ラフマニノフの長大なピアノ三重奏曲第2番、一曲のみの演奏会である。

 

 

ラフマニノフのピアノ三重奏曲第2番で私の好きな録音は

 

●オボーリン(Pf) オイストラフ(Vn) クヌシェヴィツキー(Vc) 1958年セッション盤(Apple MusicCDYouTube123

●ベレゾフスキー(Pf) マフチン(Vn) クニャーゼフ(Vc) 2004年セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube123

 

あたりである。

 

 

今回の松本和将らの演奏は、これらの名盤に並ぶものだった。

3人の演奏の重心の低さが、渋いこの曲にぴったり。

特に、終楽章で第1楽章主要主題が再現する直前、ピアノによるカデンツァ風の箇所は、上記の盤のオボーリンのずしんと重い打鍵が一番と思っていたのだが(ここはベレゾフスキーでさえ軽く感じるほど)、今回の松本和将の打鍵はオボーリンを超える圧力で、腹にこたえた。

 

 

メルセデス・アンサンブルのときはシューマン向きの島田彩乃、今回はラフマニノフ向きの松本和将、と上里はな子によるピアニストの人選が常に高い鑑識眼によっているように思った。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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