松本和将 京都公演 リスト ピアノ・ソナタ ラ・カンパネラ 愛の夢第3番 森のざわめき | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

「フランツ・リスト」

※ライブストリーミング配信

 

【日時】

2022年11月14日(月) 開演 20:00

 

【会場】

カフェ・モンタージュ (京都)

 

【演奏】

ピアノ:松本和将

 

【プログラム】

リスト:「森のざわめき」

 - 2つの演奏会用練習曲 第1番 S.145-1

 

リスト:愛の夢 第3番 変イ長調 S.541-3

 

リスト:「ラ・カンパネッラ」

 - パガニーニによる大練習曲 第3番 嬰ト短調 S.141-3

 

リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調 S.178

 

 

 

 

 

カフェ・モンタージュでの、松本和将によるフランツ・リスト演奏会シリーズをオンライン配信で聴いた。

今回は同シリーズの第2回である。

 

→ 第1回 「ダンテを読んで」 バラード第2番 ほか

 

 

 

 

 

松本和将のピアノは、相変わらず好調。

リストのラ・カンパネラでは、私は

 

●M.アムラン(Pf) 2002年2月セッション盤(CD

●プーン(Pf) 2016年私家録音(動画

●進藤実優(Pf) 2019年6月クライバーンJr.コンクールライヴ(動画

●丸山凪乃(Pf) 2019年8月25日京都ライヴ(動画

●Youngho Park (Pf) 2021年5月4日エリザベートコンクールライヴ(動画

 

あたりが好きなのだが、ひんやりと無機質なアムランやPark、しっとりと抒情的なプーンや進藤実優や丸山凪乃とも違った、硬派ながらも有機的で温かみのある今回の松本和将の演奏もまた、この曲の新たな一面を見せてくれるものだった。

テクニック的にも同音連打部分など安定していて危なげない。

 

 

 

 

 

また、リストのピアノ・ソナタでは、私は

 

●ツィメルマン(Pf) 1990年セッション盤(NMLApple MusicCDYouTube

●デミジェンコ(Pf) 1992年2月5,6日セッション盤(CD

●江尻南美(Pf) 2005年5月フランクフルトライヴ(動画1234

●チョ・ソンジン(Pf) 2012年8月8日ドゥシニキ=ズドゥルイライヴ(音源)

●リード希亜奈(Pf) 2019年パルマドーロコンクールライヴ(動画

●阪田知樹(Pf) 2021年5月12日エリザベートコンクールライヴ盤(NMLApple MusicCDYouTube動画

●キム・セヒョン(Pf) 2022年6月11日仙台コンクールライヴ(動画)

 

あたりが好きなのだが、七人七色のこれらのきわめて個性的な名盤のいずれとも違った、今回の松本和将の交響詩を思わせる力強い演奏もまた聴きごたえのあるものだった。

演奏前後の楽曲解説(ファウストに基づく)も興味深く、また昨今のテクニック偏重主義への警鐘もあって、その通りと思いながらも、私の聴き方にもそのきらいがあると思いドキッとした。

 

 

 

(画像はこちらのページよりお借りしました)

 

 


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