今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。
デンマークのチェリスト、カール=オスカ・ウスタリンのデビュー盤が発売された。
ブラームスのチェロ・ソナタ全集である(NML/Apple Music/CD)。
詳細は以下の通り。
デンマークの気鋭チェリスト、カール=オスカ・ウスタリン
スカンディナヴィアの彼の世代を代表する音楽家のひとり、チェロのカール=オスカ・ウスタリン(Carl-Oscar Osterlind)[1984-]のソリストとしての初めてのアルバム。ブラームスの作品が3曲。J.S.バッハからメロディのインスピレーションを得て作曲、『フーガの技法』の第4と第13の「コントラプンクトゥス」を主題に使った「J.S.バッハへのオマージュ」の『チェロ・ソナタ第1番』。約20年後に書かれ、第1番の人気を高めることに貢献したとされるロベルト・ハウスマンに献呈された『チェロ・ソナタ第2番』。ウスタリンがチェロとピアノのために編曲、ピアノを担当するグリューステンが「チェロにより素晴らしい温もりがもたらされた」と語る、まろやかで親密な気分の漂う『クラリネット・ソナタ第2番』。
ウスタリンは、王立ストックホルム音楽大学エツベリ・キャンパスのトゥールレイフ・テデーン、王立デンマーク音楽アカデミーのモーテン・ソイテン、南カリフォルニア大学のラルフ・カーシュボームに学び、ピテオーのフランス・ヘルメションとシカゴのハンス=ヤーアン・イェンセンにも師事しました。デンマーク・アーツカウンシルの「ヤング・エリート」奨学金を獲得。デンマーク、スウェーデン、アメリカをはじめとする各国のコンペティションやフェスティヴァルに参加、高い評価を得てきました。コペンハーゲンのメシアン四重奏団のチェリスト。デンマーク・チェンバー・プレーヤーズ、アンサンブル・ミトヴェスト、エスビェア・アンサンブルのソロ奏者、コペンハーゲン・フィルハーモニック、ヘルシングボリ交響楽団、アイスランド交響楽団の首席客演チェロ奏者を務めています。現在の楽器は、アウグスティヌス・ファウンデーションから貸与された1703年製の「ジョヴァンニ・グランチノ」です。
シューベルトのピアノ・ソナタ ハ短調と『楽興の時』とリストのピアノ・ソナタ ロ短調や『オーベルマンの谷』を録音したデンマークのエミール・グリューステン(Emil Gryesten)[1985-]の共演。デンマーク、ユラン半島にあるキアステン・ケーア美術館(Kirsten Kjar Museet)のコンサート・ホールでセッション録音されました。(輸入元情報)
【収録情報】
ブラームス:
● チェロ・ソナタ第1番ホ短調 Op.38
● チェロ・ソナタ第2番へ長調 Op.99
● チェロ・ソナタ 変ホ長調 Op.120-2(ウスタリンによるクラリネット・ソナタ第2番からの編曲)
カール=オスカ・ウスタリン(チェロ/Giovanni Grancino, Milan 1703)
エミール・グリューステン(ピアノ/Bosendorfer Concert Grand 280)
録音時期:2018年12月1,2日、28,29日、2019年2月9,10日
録音場所:デンマーク、ヴィボー、フレストロプ、キアステン・ケーア美術館ジョンズ・ホール
録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。
ウスタリンというチェリストはこれまで知らなかったように思うが、ガベッタやG.カピュソン、ワイラースタインらの少し年下くらいの人らしい。
ソリストとしてはデビュー盤とのことで聴いてみると、これがなかなか良い。
肩肘張らない自然体の音楽が聴ける(ブラームスであまりコテコテに歌わせられると辟易してしまう)。
また、安定感のあるテクニックはなかなかのもので、現代最高水準と思われるケラスほどではないが、例えばつい先日同じくブラームスのアルバムを出したサルクよりも丁寧さでは上かもしれない。
ブラームスのチェロ・ソナタで私の好きなフルニエ&バックハウス盤、ペレーニ&コチシュ盤、ケラス&タロー盤(それから第2番だけでいうとロストロポーヴィチ&リヒテル盤も)ほどのインパクトはないにしても、これらの名盤にある程度迫るくらいの出来にはなっているように思う。
カール=オスカ・ウスタリン、これからも注目したいチェリストの一人となった。
↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。
