(ホロデンコの新譜 プロコフィエフ ピアノ・ソナタ第6番) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

ウクライナのピアニスト、ヴァディム・ホロデンコの新譜が今月末に発売予定となっている(NMLApple MusicCD)。

曲目は、プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番など。

NMLではすでに聴けるため、さっそく聴いてみた。

CDの詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 


ファツィオリ・ピアノの魅力を最大限に生かした
ホロデンコのプロコフィエフ


プロコフィエフのピアノ協奏曲全曲録音を完了し、高い評価を受けたホロデンコ。次いで独奏曲に挑戦しました。ホロデンコのこだわりを感じさせるプログラミングで、人気曲をあえて避けた辛口な芸術観がうかがえます。
 メインはピアノ・ソナタ第6番。『戦争ソナタ』第1作を成す傑作で、プロコフィエフのピアノ・ソナタ中最長のもの。プロコフィエフならではの激しさを見せながらも、明るく抒情的な世界が独特。さらに初期の溢れる楽想を書きとめた才気煥発な『束の間の幻影』を全曲聴かせてくれるのも嬉しい限り。ホロデンコの愛するファツィオリ・ピアノの明るい響きと音色の多様な変化、自在なコントロールで全く新しい装いを見せていて興味津々。
 さらに興味深いのは、アメリカ滞在中の『4つの小品』と『その物自体』という弾かれることの少ない2篇をとりあげていること。ホロデンコならではの複雑な内省性が際立つ名演となっています。(輸入元情報)

【収録情報】
プロコフィエフ:
● ピアノ・ソナタ第6番イ長調 Op.82
● その物自体 Op.45
● 4つの小品 Op.32
● 束の間の幻影 Op.22(全20曲)


 ヴァディム・ホロデンコ(ピアノ/ファツィオリ)

 録音時期:2019年9月
 録音場所:イタリア、サチーレ、ファツィオリ・コンサート・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

プロコフィエフのピアノ・ソナタ第6番。

この曲では、私はアレクセイ・メルニコフの2015年浜コンライヴ盤や、YouTubeでもう観られないがファン・ゴンヨンの2019年仙台コンクールライヴ動画(実演も聴いた)のような、裂くような強音に引き締まったテンポの切れ味鋭い演奏が好きである。

 

 

それに対し今回のホロデンコ盤は、いつもの彼らしくゆったりとしたテンポによる緩めの演奏。

しかし、これまたいつもの彼らしく表現が緻密で、緩い割に隙がない。

ロシア風の分厚い音もプロコフィエフには合っている。

上記のような手に汗握る演奏に聴き疲れたら、ときどきこちらを聴くと良いかもしれない。

 

 


音楽(クラシック) ブログランキングへ

↑ ブログランキングに参加しています。もしよろしければ、クリックお願いいたします。