(鈴木雅明の新譜 バッハ マタイ受難曲) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

好きな指揮者、鈴木雅明の新譜が先日発売された。

曲目は、J.S.バッハのマタイ受難曲である(NMLApple MusicCD)。

詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

 

 


祝! バッハ・コレギウム・ジャパン創立30周年記念、マタイ受難曲を2019年についに再録音!
マルク・ガルニエ制作の開管のプリンツィパルを持つ通奏低音用のオルガンを使用した大胆な試みがここに結実。
充実のソリスト陣を迎えた記念すべき話題盤の登場!


SACDハイブリッド盤。2020年、バッハ・コレギウム・ジャパンは創立30周年を迎えました。これを記念して2019年にマタイ受難曲を再録音しました!
 今回の録音を機に大胆な試みに挑戦したい、という鈴木雅明率いるバッハ・コレギウム・ジャパンの思いがありました。それは通奏低音用に用いるオルガンのことです。再録音をきっかけに鈴木雅明は数年前より現代最高のオルガンビルダー、マルク・ガルニエと綿密な相談をし、開管のプリンツィパルを持つ通奏低音用のオルガンを建造してもらいました。当録音ではBCJの首席指揮者鈴木優人がそのオルガンを演奏しております!
 ベンヤミン・ブルンスがエヴァンゲリストをつとめ、キャロリン・サンプソン、松井亜希、ダミアン・ギヨン、クリント・ファン・デア・リンデ、櫻田 亮、ザッカリー・ワイルダー、クリスティアン・イムラー、加耒 徹という充実のソリスト陣を迎えたこのマタイ受難曲の再録音は、BCJ30周年にふさわしい話題盤のリリースといえましょう!(輸入元情報)

【収録情報】
● J.S.バッハ:マタイ受難曲 BWV.244


 ベンヤミン・ブルンス(エヴァンゲリスト)
 クリスティアン・イムラー(バスI/イエス)
 キャロリン・サンプソン(ソプラノI)
 松井亜希(ソプラノII)
 ダミアン・ギヨン(アルトI)
 クリント・ファン・デア・リンデ(アルトII)
 櫻田 亮(テノールI)
 ザッカリー・ワイルダー(テノールII)
 加耒 徹(バスII/ユダ/ピラト/大祭司カヤパ/祭司長I)、他
 鈴木優人(オルガン)
 バッハ・コレギウム・ジャパン
 鈴木雅明(指揮)

 録音時期:2019年4月
 録音場所:彩の国さいたま芸術劇場
 録音方式:ステレオ(DSD/セッション)
 SACD Hybrid
 CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD 5.0 SURROUND

 クラムシェル・ボックス仕様

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

鈴木雅明&BCJによるバッハのマタイ受難曲の20年ぶりの再録音である。

下記リブログ元の記事に書いたように、彼らによるマタイ受難曲を私は生で聴くことができた。

CDはそのときのライヴ録音というわけではなく、埼玉でのセッション録音のようだけれど、ほぼ同時期の演奏である。

あの感動をこうして何度も味わうことができるのは、ありがたい限り。

 

 

演奏についての感想は、下記リブログ元の記事に書いたためここで細かくは繰り返さないが、大まかに言うと歌手は旧盤がやや上、それ以外は旧盤と同等といった印象である。

旧盤が並ぶ者のない名演だったため、これを超えるのはさすがに難しいが、概ね同じレベルが保てるだけでもすごいこと。

また、旧盤はチャペルでの録音のため残響が多く、神々しい印象だったのに対し、今回の新盤はコンサートホールでの録音のため細部がくっきりと聴こえ、分析的な聴き方に向いている。

異なる二種の音質で彼らのマタイが聴けるのは嬉しい。

 

 

なお、このCDはグラモフォン誌の2020年4月の「Recording of the month」(今月の一枚、といったところか)に見事選ばれたとのこと(こちらのページ参照)。

鈴木雅明&BCJはずっと以前から本場ヨーロッパで高く評価されているが、現在も変わらず評価されているのは彼らの実力の証だろう。

 

 

 

 


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