今回は演奏会の感想でなく、別の話題を。
最近、私たちの生活は新型コロナウイルス抜きには考えられなくなっている。
かかってしまった人はもちろんのこと、かかっていない人も、旅行もイベントも飲食もあらゆるものが自粛傾向で、中には生活が傾いてしまう人もいる。
日常が殺気立ってしまうのもやむを得ない。
咳をする人を責めたり、咳を気にする人を責めたり。
物を買い込む人を責めたり、転売する人を責めたり。
イベントを中止する主催者を責めたり、開催する主催者を責めたり。
自粛要請する政府を責めたり、むしろまだ甘すぎると責めたり。
これらの中には妥当な追及もあるのだろうし、言いたいことが言えるのは良いことなのも確かではある。
ただ、心がぎすぎすしてきたらふと原点回帰して、もともと私たちの敵は人でなくウイルスであったことを思い出すのも有用かもしれない。
ウイルスが抑えられれば、全て解決するはず。
そのためにはまず敵をよく知ろうということで、最新の新型コロナウイルスまとめ情報を引用したい。
2020年3月8日発表の文章で、国際感染症センター所属の専門家によるものとのことであり、信頼性は高そう。
専門的な内容の長文だが、以下に短くまとめてみた。
1. 由来
宿主動物はまだ分かっていないが、中国の武漢市の海鮮市場で売られていた何らかの動物か。コウモリの可能性が高い。
※なお、新型コロナウイルス人工製造説については以前の記事参照(その記事はこちら)
2. 疫学
2020年3月7日現在、感染者は世界で101,927人、このうち中国が80,813人と最多で、次に韓国、イタリア、イラン、フランス、ドイツが多い。日本は3月8日時点で462人。
3. 伝播様式
ヒトからヒトへの接触感染、飛沫感染が主体。無症状の感染者からも感染する可能性あり。バス、屋形船、ライブハウス、スポーツジムといった「換気の悪い閉鎖空間」では集団感染しやすい。
4. 症状
発熱、咳、喉痛、頭痛、倦怠感など。鼻水や鼻づまりは少ない。重症化する場合は発症から約1週間後、集中治療となる場合は発症から約10日後。致死率は年齢や持病によってさまざま。
(画像は上記のページよりお借りしました)
5. 検査
鼻咽頭または痰から検体採取してPCR検査を行う。3月6日から保険適用となり、全国約800の医療機関で検査可能となった。1回の検査で陰性であっても、複数回検査すると陽性が出ることがある。
6. 治療
現時点で有効な治療薬はない。候補薬としてカレトラ、レムデシビル、アビガン、オルベスコ、クロロキン、回復者血漿などがあり研究中。ただし、重症化しないかぎり薬なしで自然治癒する。
7. 感染対策
標準的な接触、飛沫感染の予防を行う。いわゆる「エアロゾル感染」が生じるのは特定の医療行為をしたときであり(気道吸引、気管内挿管、下気道検体採取)、その行為を行う医療者は特別な防護を行う。
以上である。
医療者向けの文章のためか、感染対策の内容は周知のこととしてあまり詳しく書かれていないが、標準的な予防とは手洗い、消毒、マスクといったことだろう。
ことさら目新しい情報というわけではないものの、こうした正しいと思われる情報を適宜仕入れて、焦らず対処していきたく思う。
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