(イブラギモヴァの新譜 ブラームス ヴァイオリン・ソナタ全集) | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

今回は演奏会の感想ではなく、別の話題を。

今年の2月に好きなヴァイオリニスト、アリーナ・イブラギモヴァの弾くブラームスのヴァイオリン・ソナタ全曲公演を聴きに行った旨を、リブログ元の記事に書いた。

このプログラムでぜひ録音もしてくれないものだろうかと思っていたところ、今回期待通りのCDが発売されることとなった。

CDの詳細は以下の通り。

 

 

 

 

 

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、第3番、クララ・シューマン:アンダンテ・モルト アリーナ・イブラギモヴァ、セドリック・ティベルギアン

 

 


モーツァルトがレコード・アカデミー賞に輝いたイブラギモヴァ&ティベルギアンの黄金デュオ!
ブラームスの3つのソナタがついにリリース決定!
クララの『3つのロマンス』からの1曲も収録!


アリーナ・イブラギモヴァとセドリック・ティベルギアン。2018年度レコード・アカデミー賞において、モーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全集全5巻が「特別部門 特別賞」を受賞し、前作「フランク&ヴィエルヌのヴァイオリン・ソナタ集」も大反響を巻き起こしている黄金コンビによるブラームス、3つのヴァイオリン・ソナタが登場。イブラギモヴァのしなやかなヴァイオリンとティベルギアンの明晰なピアノが呼応し、最上級のブラームスが醸成されます。
 アルバムの最後には、クララ・シューマンの『3つのロマンス』からの1曲も収録。『3つのロマンス』は、ブラームスがシューマン夫妻に出会った1853年に作曲され、ヨアヒムに献呈された作品。第1曲「アンダンテ・モルト」は、ヴァイオリンの旋律が長く紡がれ、優しいピアノ伴奏に包まれる美しい曲です。(輸入元情報)

【収録情報】
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調 Op.78『雨の歌』
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番イ長調 Op.100
● ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第3番ニ短調 Op.108
● クララ・シューマン:アンダンテ・モルト Op.22-1(3つのロマンスより)


 アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
 セドリック・ティベルギアン(ピアノ)

 録音時期:2018年5月9-11日
 録音場所:ロンドン、ヘンリー・ウッド・ホール
 録音方式:ステレオ(デジタル/セッション)
 

 

 

 

 

 

以上、HMVのサイトより引用した(引用元のページはこちら)。

 

 

ブラームスのヴァイオリン・ソナタというと、ヴァイオリニストにとってなくてはならないレパートリーの一つである。

その録音は、全集に限ってもかなりの種類が存在する。

中でも私の好きな全集は、ズーカーマン&バレンボイム盤、パールマン&アシュケナージ盤、ムローヴァ&アンデルジェフスキ盤、ファウスト&メルニコフ盤、ハチャトゥリアン姉弟盤あたりである。

 

 

今回のイブラギモヴァ&ティベルギアン盤は、上述の名盤たちに勝るとも劣らない出来栄えであった。

演奏の内容については、下記リブログ元の記事に書いたことと概ね同じなので、ここでは繰り返さない。

とにかくきわめて精度の高い、さわやかで清廉な、美しい演奏。

ブラームス特有の秋のような寂寞はあまりないけれど、そのぶん春風のような清々しさがあり、心打たれる。

ブラームスのヴァイオリン・ソナタの録音史において、決して外せない盤の一つとなるのではないだろうか。

 

 

 

 


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