スペイン国立管弦楽団 京都公演 メンデス ファリャ「三角帽子」組曲 ほか | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

スペイン国立管弦楽団 京都公演

 

【日時】

2016年7月28日(木) 19時開演

 

【会場】

京都コンサートホール 大ホール

 

【演奏】

指揮:アントニオ・メンデス
ギター:パブロ・ヴィレガス

スペイン国立管弦楽団

 

【プログラム】
トゥリーナ:交響詩「幻想舞曲集」

ロドリーゴ:アランフェス協奏曲

※アンコール(ギター)

タレガ:グラン・ホセ

タレガ:アルハンブラの思い出

 
ファリャ:バレエ「三角帽子」組曲第1番、第2番
ラヴェル:ボレロ
※アンコール(管弦楽)

ルペルト・チャピ:「人騒がせな娘」より プレリュード

ビゼー:「カルメン」より プレリュード

 

 

 

 

 

スペインの楽団による、お国物をメインとしたプログラム。

26年ぶりの来日とのことであり、なんだかんだ言ってもこの選曲はなかなか嬉しい。

有名なアランフェス協奏曲は、活気があってなかなか良かった。

ただ、比較的よく聴くミロシュ、ネゼ=セガンによるCDで聴けるほどの繊細さはなく、どちらかというとそういった細部の表現には拘泥しないような印象を受けた。

また、これまた有名なアルハンブラの思い出など、難しいためかテンポ・ルバートが多く、個人的にはもっとストレートな表現が好みだと思った。

それでも、クラシック・ギターの演奏会は普段ほとんど聴けないということもあり、その華やかな魅力を楽しんだ。


オーケストラによるメイン・プロも、ギターと同様「繊細さよりも活気で勝負」といった印象の演奏であった。

「三角帽子」でいったんクライマックスを迎えたのち、再度ボレロで一から盛り上がり直す、という華やかでスペイン風である意味贅沢なプログラム構成だった。

スペインならではの正のエネルギーをたくさん味わった。