初体験 | 日常の出来事

初体験

直接的な表現は避けて、なるべくオブラートに包んで包んで書いています。

18歳の夏。とうとうその時がやってきた。待ちに待った初体験に胸を踊らせる僕。このあととんでもない災難に見舞われることも知らずに…
18歳の時の春、初めて彼女ができ、文字通り春がやってきた。それまでも付き合えそうなチャンスはあったのだが、奥手なのと恥ずかしがり屋なので告白できず、やっと勇気を振り絞って告白してできた彼女だったのだ。毎日が楽しかった。でも奥手なおかげでなかなか先へ進めず、初体験を迎えるまで4ヶ月もかかってしまった。
ホテルに到着。すでにこの時緊張はほぼマックス。部屋で二人きりになり、イチャイチャし始めていい雰囲気に。事が進みそろそろ本番を迎えようとしていた時、問題が発覚。愛しの我が子、息子が元気なく、しゅんとしている。
「おい、どうした息子よ。元気ないやないか」
「…」
どうやら緊張と不安がいっぱいで萎縮してしまってるようだ。ここで彼女と緊急会議。その会議で二人が出した結論は…僕自身で息子を立ち直らせるというものでした。普通そんな結論ありえないですよね(笑)当時はお互い若かったのでしょう。僕は息子の激励を開始。
「どうしたんや。お前らしくないやないか。落ち着いて、リラックスリラックス!」
「そんなこと言ったって…」
「緊急するのはわかる。でもお前を待ってくれてる人がいてるんやで」
「それはわかってるけど…」
どうやら落ち込み具合は深刻のようだ。いつもよりもっと元気づけてあげないとダメなのか。
「お前はできる、できる子なんやから!」
「できるのかな…」
「そうや!できる子や!その調子で頑張れ!」
ようやく少しずつ元気を取り戻してきた。それからもひたすら声をかけてあげ、激励してあげた。その甲斐があって、息子は元気を取り戻した。よし!…いや待てよ。もしかしたらまたすぐ自信を無くして元気がなくなるかもしれない。もう少しはげましてあげて、揺るぎない自信で満たしてあげないと。
「よしよし、いい子だ!」
「イェーイ絶好調!」
いい感じだ。とここで、どこからともなく声が聞こえてきた。
「わーいわーい\(^o^)/」
誰やこんな時に…あっ!これは僕の体の中にいる、将来僕の子供になるであろう数億匹のグンヤジュニアたちの声だ!どうやら激励しすぎて、ジュニアたちの目まで覚まさせてしまったようだ。息子よ、ジュニアたちを静めておくれ!
「わーいわーい\(^o^)/」
いかん!息子もジュニアと一緒になって騒いでいるではないか!と、その時!
「突撃~!」
とうとう息子の突撃命令が発せられてしまった。
「いくぞ~それ~!」
マジでか!嘘やろ!?…いや、どうやら現実のようだ。勢いよくやってきたグンヤジュニアと悲しみのご対面。
「あっ、こんにちは」
人間って不思議ですね。ものすごいパニックなんですけど、ジュニアに挨拶できてしまう冷静な自分もいてたのです。まさか自分一人で事を済ませてしまうなんて…今すぐにでも逃げ出したい、本当のパニック状態。この事情をどう彼女に説明しようか…息子は完全に戦闘能力を無くし、急な回復は見込めない。意を決して正直に告白。
「また次があるよ」
優しい彼女に感謝感謝でした。