当直で空いた時間や通勤の
コマ切れ時間を見つけては手にして
先日読み終えた小説がこれ
↓
沈まぬ太陽(1)-(5) 山崎豊子
フィクションと言いながら、
「事実を取材して小説的に再構築した内容」と断り、
JALの企業体質の腐敗をあからさまに暴く小説です。
最近ではホリエモンが拘置所で読んでいた、
と話題になった少し前のベストセラー小説で、
先日成田空港で暇が出来 たので、ふと目にして購入し、
ハマッテしまっていたのでした。
勿論、事実と異なる部分も多々あるでしょうし、
この小説によってJALおよび物語の悪のモデルになった
人物達が受けた負のイメージははかり知れず、
「ペンの暴力だ」との反論 も当然でしょう。
私も親しい友人が何人かJALにいますが、
彼らにとっても複雑な気持ちがあるに違いありません。
ただ、声高に「そんな事実はなかった」とは
言えない現実がJALの周辺に多々あった のも確かなのでしょう。
後半は本当に、
<社会の闇にはここまで腐敗した現実があるのか>
と読んでいて鬱屈した気分になる内容でした。
<白い巨塔 >のドロドロなんぞとは、
汚さ、やらしさ、狡猾さ、のスケールが違います。
平凡な一外科医が知らなくとも
全く困らないことなのかもしれません。
が、
広い社会の中には、
狭小な医療界の中で想像も出来ないような、
理想論振りかざすだけでは終始できない、
多くのしがらみと相容れない葛藤があり、
恐ろしいことだが、それが現実の社会なのだ、
ということをフィクションのなかとはいえ、
わずかに垣間見れたことだけでも、
収穫だった気がします。
(いや~、世の中って、怖いわ、ほんと)
