「こことここはダメだぞ」
「はい・・・」
「こっち側の店もダメだ」
「へえー」
「呼び込みしてるババアがいるだろ?ああいうのも危険だ」
「なんか気の良さそうなおばあさんだし ・・・・」
「それが手口だ。情で売ってんだよ」
「はあ・・・」
「お前みたいのはやられるな。桁が一個ちがうんだから」
「ひぇー こわいこわい・・」
「ここだ」
ん?
げーっ!
あの怖いババアで有名な・・・
「大丈夫だ、今日は しの休みだから」
「はぁ・・・」
「で、この子はミキちゃん、ここの従業員。」
なにやらお客さんからもらった魚を焼いている
「こんばんは」
「で、こいつが中目黒で・・・何やってんだっけ?よくわからねえけどG君」
「なんでもいいです・・・はじめまして」
なんで知らねえんだよ!
「あーよく話に出てくるよ。口が悪い人でしょ?」
「・・・・・」
どんな話してんだよ!
あーでも急に楽になったよ・・・
「はい、出来たよー」
お客さんがもってきた魚が焼けたようだ。
それをみんなに差し出す
次のお客さんは鱒寿司をもってきた。
それも配られる。
次のお客さんは天ぷら
「お前も食え。先生、さつまいもの天ぷら苦手でしょ?」
「そんなことねえよ。」
次のお客さんは・・・・
でかっ!
「あー来た来た。お前ラッキーだよ。紹介するわ。かすみちゃん」
二丁目っぽい人・・・。
「かすみちゃんは料理うまいんだよ」
マグロ、サワラの漬け
ポテトサラダ・・・
どうやら手作りのものを持ってきたようだ。
みんなに配ってる・・・
視線を感じる・・・・
「いただきます!」
「どうだ?」
「先生がドヤ顔で言うな!いや、ホント美味いです・・・」
視線を感じる・・・・
「これは最高だぞ」
「ん?」
「カラスミだよ。カスミちゃんだけに」
「つまんねえよ!こんなもん塩の塊じゃねえか!」
「はい、どうぞ」
ニコっとして本人から手渡しでもらった・・・
手、デカっ!
「はい、ではいただきます・・・・」
「ちょっとづつ食べるのよ」
「あ、はい・・・・」
視線を感じる・・・
「おまえ、苦手なのか?」
「なんで?好きなほうだけど・・」
視線を感じる・・・
「いいのよ、ちびちびたべてね」
「そうだよ!こんなもん一気に食えるか!」
「じゃあ〆は俺だな、スイートポテトだ」
「先生、こんな小さいの一個って・・・」
「いいんだよ、これをみんなで分けるんだよ。」
「無理だろ?8人はいるぜ」
「うるせー!はい、ミキちゃん分けて」
なぜかかすみちゃんから手渡しされる・・・
「いや、俺はいいです・・・」
「せっかくだから食べたほうがいいわよ」
「いいから食え!」
「魚の連続ならまだしも、さっきからイモづくしなんだよ!」
二軒目は
唯尼庵へ・・・・・